有線より面倒 無線端末をセットアップする無線LAN“再構築”プラン(2/4 ページ)

» 2006年11月28日 07時30分 公開
[寺下義文,ITmedia]

無線IP電話の現状

 一方、無線IP電話機の実情はどうだろうか? 現時点で筆者が扱ったことのある端末は、「WIP-5000」を始めとして、Passage Dupleの「FOMA N900iL」とOFFICE FREEDOMの「E02SA」の3つだが、Webブラウザによる設定インタフェースを提供しているのは、残念なことにWIP-5000のみという状況である。

 また、スケジュールにより定期的に特定サーバにアクセスし、最新のファームウェアや設定情報ファイルがある場合、バージョンアップや設定変更を自動的に行う機構についても、WIP-5000しか実装していない。このため、N900iL、E02SAともにウイルスの脅威に対しては無防備だといわざるを得ない。したがって、少なくともそれら2機種を接続するWLANには、ほかの装置をつながせないようにするなど、少しでもセキュリティの脅威を低減する配慮(システム設計)が別途必要になる。

 今後登場が期待されている「N902iL」を始め将来登場する端末では、上記のような自動設定やWebブラウザによる設定機能が実装されることに期待したい。

初期設定作業のコツ

 N900iLやE02SAの初期設定については、先の説明からも分かるように、USBケーブルを介して独自の設定ツールを用いるか、直接端末操作するかのいずれかしかない。したがって100、1000台となった時、その手間を低減するような方法もない。だがWIP-5000であれば、Webブラウザを介しての設定作業が可能なため、次に紹介するような方法で比較的容易に行える。

図3 図3●セットアップ用ネットワークの構成例

 まず始めに、図3のような初期セットアップ用のネットワーク作ってしまう。このネットワークにおける各装置の設定上のポイントを次に紹介する。

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