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» 2006年11月28日 07時30分 公開

無線LAN“再構築”プラン:有線より面倒 無線端末をセットアップする (1/4)

有線LANでは、PCにケーブルをつなげばあとはOSが自動的にセットアップしてくれるが、無線LAN端末はそう簡単ではない。特にIP電話の初期設定にはいろいろとコツが必要だ。

[寺下義文,ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック「無線LAN“再構築”プラン」でご覧になれます。


寺下義文(日立コミュニケーションテクノロジー)



 前回紹介した方法を経て、ようやく端末を設置(配布)することが可能になっているはずだが、今回ご紹介する端末の設定作業こそが筆者自身、一番困難を極める作業だと考えている。

 通常のPCであれば、有線LANにケーブルを差すだけで、IPの付与に始まって、OSのセットアップからアプリケーションの実装までのすべてを自動化できるようになっているのに対し、無線LAN(WLAN)の場合、まず始めにSSIDや証明書などをインストールしておかないと、ネットワークに接続することすらできないからである。

 この初期導入作業が10、20台ならまだしも100台、1000台となってくると、たとえUSBケーブルの抜き差しだけであったとしても、その作業にはかなりの苦痛を感じるはずだ。確かにLAN敷設のための物理的な工事は容易になるかもしれないが、端末設定の部分は間違いなくWLANゆえに発生する大きなデメリットといってよいだろう。

 そこで、以下にできるだけこうしたデメリットを軽減するための手法を説明したい。

卓上IP電話機の現状

 まず、端末となる無線IP電話機の説明に入る前に、卓上IP電話機の今どきの事情を説明しておきたい。

 卓上IP電話機については現在、各社自動設定サーバが提供されているケースが多く、初期導入時の設定作業の負荷低減が図られている。また、すべてといってもよいであろうが、そうした設定はWebブラウザからも行えるようになっている(図1)。

図1 図1●鳥取三洋製SIP電話機の設定画面

 つまり設定に関しては、メーカーに依存することなく、HTTPという共通のインタフェースを持っているのだ。このため、図2のような何十、何百台と自動で一括設定するツールも作ることができる。

図2 図2●SIP:OFFICEによるIP電話設定ツール画面

 このようなツールが用意されていることで、導入後のファームウェアのバージョンアップや設定変更も比較的容易に行えるようになっている。

 SIPは各社に方言が存在するとはいっても、基本的にはオープンなプロトコルであり、今後そのシステムを脅かすようなセキュリティホール、またその穴を突くウイルスも登場してくるだろう。しかし、このような設定ツールが充実しているため、セキュリティ攻撃を受けるような事態が発生しても、比較的容易に対処できると考えられる。

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