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» 2006年11月30日 09時06分 公開

SOAリーダーのBEA、SOA 360°で「小回りの利くサービス」提供へ

BEAは、BEA SOA 360°構想を「BEA Japan Forum」で日本の顧客やパートナーらに説明した。ツールを統合したり、インフラ自体を小回りの利くサービスとして活用できるようにするのが狙いだ。

[浅井英二,ITmedia]

 日本BEAシステムズは11月29日、都内のホテルで「BEA Japan Forum」を開催し、「BEA SOA 360°」プラットフォームに関する同社の計画を日本の顧客やパートナーらに説明した。

 BEA SOA 360°は、SOAの実現にかかわるビジネスアナリスト、ITアーキテクト、開発者、運用管理者らに共通のツールやユーザー体験をもたらす統合コラボレーションツール環境の「WorkSpace 360°」と、Tuxedo、WebLogic、およびAquaLogicのさまざまな機能がサービスとして提供される「microService Architecture」(mSA)を組み合わせたもの。米国では9月のBEA World San Franciscoで発表されている。

 来日したビジネスインタラクション部門の技術を統括するジェイ・サイモンズ氏は、「Workspace 360°は、ばらばらのツールで行われてきたSOA構築作業をEclipseベースの統合された環境で行えるようにする。mSAは、インフラストラクチャー自体を小回りの利くサービスとして活用できるようにするのが狙いだ」と説明する。

BEA Japan Forumの基調講演に登場したサイモンズ氏

 BEAは昨年6月、ニューヨークで新しいソフトウェアカテゴリー、「サービスインフラストラクチャー」をぶち上げ、そのためのSOAソフトウェアファミリーである「AquaLogic」を発表した。そして、その2カ月後である昨年8月には、ポータルソフトウェアのリーディングベンダーであるPlumtree Softwareを買収、今年3月にはBPMベンダーとして知られるFuegoも矢継ぎ早に買収し、空白だった領域を積極的に埋めている。

 こうして獲得したSOA構築のための製品群をサービスインフラストラクチャーとして整理し、開発ツールもEclipseのブラグイン化して統合していくのが、BEA SOA 360°の取り組みといえる。

 例えば、買収したそれぞれの製品群には、セキュリティ機能があるが、これをほかのサービスが利用できるように共通サービス化していくことになる。これらのサービス群は、サードパーティー製品からも利用できるようにする。

 BEAでは、2007年を通じて、mSAに基づいて「マイクロサービス」として整理されたTuxedo、WebLogic、およびAquaLogicが順次リリースされるという。

価格改定や販売体制の強化も

 この日、日本BEAでは、バンドル販売や製品価格の引き下げ、および販売体制の強化なども発表している。

 「AquaLogic Integrator」は、WebLogic IntegratorとAquaLogic Service Busをバンドルしたもの。EAI的な従来型連携をサポートする「WebLogic Integrator」と、新しいSOA型のシステム連携を実現する「AquaLogic Service Bus」を組み合わせることで、顧客は自社ITの環境や戦略に合わせて段階的なSOAへの移行が可能になるという。

 2つの製品を別々に購入すれば1730万円となるが、AquaLogic Integratorの価格は約半額となる890万円(1CPU当たり)に設定されている。また、来年1月31日までにAquaLogic BPM Suiteを同時に購入すれば、約20%のディスカウントが適用されるという。

 SOAへの取り組みが、全社規模だけでなく、部門単位に広がりを見せているのに対応すべく、同社ではAquaLogic Service BusやAquaLogic Service Registryの価格も約20%引き下げ、それぞれ450万円と475万円としている。

 AquaLogicファミリーの販売を拡大すべく、日本BEAでは9月に「AquaLogicソリューション事業推進本部」を設置しているが、パートナーモデルをさらに見直し、強化も図るという。

 「日本のトップ50社に対して、パートナーらとBEAの業種別エンタープライズ営業が共同で営業活動を行って成功事例をつくりながら、パートナーによる上場企業1000社へのアプローチの呼び水としたい」と話すのは、廣川裕司社長。同氏は、11月1日付けで社長に就任したばかり。同社のユーザー会は、70社250名が参加しており、「SOAを実現する素晴らしい顧客が育ってきている」と話す。

 また、BEA SOA 360°プラットフォームが完成していけば、サードパーティーもBEAのサービスインフラストラクチャーが提供するサービスを活用できるようになる。日本BEAでは、ISVを対象としたパートナー制度も新設し、SOA 360°プラットフォームを組み込んだ製品を開発するパートナーとの連携も強化したいとしている。

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