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» 2006年12月07日 09時35分 公開

スパイウェア付きの携帯マルウェアが出現

携帯電話に感染するマルウェアに、初めてスパイウェアが組み込まれた。攻撃側の狙いがシフトしていることを示すものだとMcAfeeは解説する。

[ITmedia]

 携帯電話に感染するマルウェアに、スパイウェアを組み込んだ新たな亜種が出現した。セキュリティソフトメーカーのMcAfeeが12月6日のブログで報告している。

 新しい亜種の「MultiDropper.CG」には、この種のマルウェアとしては初めてスパイウェアの「SymbOS/Mobispy.A」が組み込まれているという。

 MultiDropperはヒットソングを集めたCDのようなもので、ほとんどは既知のマルウェアで構成されているが、ベストアルバムのボーナストラックのように、今まで聞いたことがないレアもののマルウェアが付いてくることもあるとMcAfeeは解説する。

 SymbOS/Mobispy.Aは、通話とSMSを記録するための商用ソフトをベースとしたマルウェアで、携帯電話で送受信されたSMSメッセージや電話番号を記録する。ベースとなっているソフトの購入者は中央サーバにアカウントを取得でき、SymbOS/Mobispy.Aでは収集したデータをすべてこのアカウントに送信する仕組みになっている。

 金目当てで情報を盗み出すマルウェアが携帯電話に進出していることを考えると、スパイウェアの出現は憂慮すべき事態だとMcAfeeは指摘する。

 ただ、SymbOS/Mobispy.Aが使っている商用ソフトのライセンスは1台の電話でしか利用できず、SymbOS/MultiDropper.CGの作者がこのソフトを購入したとも考えにくいことから、SymbOS/MultiDropper.CGがうまく機能する公算は低いとMcAfeeは解説。しかしマルウェア作者の狙いがデータや情報の破壊から、金目当てで情報を盗み出すことにシフトしている傾向が示されていると分析している。

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