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» 2007年02月28日 17時07分 公開

HPの中小企業向けストレージ製品ラインにニューフェイス

HPは2月26日、3000ドル以下のディスクベースバックアップおよびリカバリシステムを発表した。バックアップを自動化し、最大4台までのサーバのデータを保護する、自己管理型のアプライアンスだ。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 Hewlett-Packardが、中小企業(SMB)や小規模な支社を持つ大企業に向けたデータストレージ製品を次々に投入している。

 2月26日、カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くコンピュータおよびサーバメーカーのHPは、手頃な価格(3000ドル以下)のディスクベースバックアップおよびリカバリシステムを発表した。バックアップを自動化し、最大4台までのサーバのデータを保護する、自己管理型のアプライアンスだ。

 「HP StorageWorks D2D Backup System」と称される同製品は、ブラウザベースのインタフェースが搭載され、空き容量は1.5テラバイトで、Gigabit Ethernet接続に対応している。ほとんどの既存ネットワークにつなぐことができ、わずか3つのステップで設定が完了すると、同社の広報担当者は説明した。

 バックアップデータはテープではなくオンライン上に保管されるので、これまでは何時間もかかっていたリストア作業が数分で済むことになる。

 D2D Backup Systemは、HPが2006年9月以降にリリースしたSMB向けストレージ製品の4番目のものだ。

 HPは、昨年12月にエントリレベルの直接接続型ストレージ「StorageWorks MSA60」と「HP StorageWorks MSA70」アレイを、同10月に中規模企業市場を対象とした専用ネットワークストレージの「スターターキット」を発表している。さらに同9月には、NAS(Network-Attached Storage)とiSCSI接続を組み合わせた「StorageWorks AiO(All-in-One)」システムもリリースした。

 AiOシステムと同様、HP D2D Backup Systemは標準的なEthernetネットワークと接続するiSCSIインタフェースを備えており、ストレージデバイスの設定経験がほとんどないか、あるいはまったくないユーザーを手助けするウィザード機能も充実しているという。

 1台のディスクベースシステムにバックアップ機能を組み込んだことで、直接接続バックアップデバイスを複数台用意する必要がなくなり、管理に伴う負荷も軽減された。また、ブラウザベースでの管理を可能にしたことによって、ユーザーはネットワーク上のどこからでも任意にHP D2Dを監視できるようになった。

 HP D2Dのデータは、必要があれば、バックアップソフトウェアを用いて物理テープに移動させることができる。バックアップアプリケーションが、「HP LTO-2」テープドライブもしくはLTO-2ベースの「1/8 Ultrium」オートローダをエミュレートするHP D2Dを実際の物理テープとして認識し、テープ間バックアップと変わらない処理を行う。

信頼性の高いリカバリと可用性を求める中小企業

 マサチューセッツ州フラミンガムの調査会社IDCによれば、SMBの50%以上が、データの可用性およびリカバリの強化をストレージ管理における最大の課題として挙げているという。また、来年にかけてストレージ容量の増加に充てる予算を増やす理由としては、データ保護およびディザスタリカバリがトップになった。

 アイダホ州ボイシにあるCompass Public Charter Schoolで、システム管理のボランティアとして働くサル・シミリ氏は、「Compass Schoolのインフラストラクチャを稼働させ続けるためには、限りあるわれわれのITリソースを簡便性および信頼性の向上に費やすのが最良の道だ」と話している。

 「HP D2D Backup Systemを導入して、3台ある当校のサーバすべてから、管理情報や学生のプロジェクトデータを毎日簡単にバックアップできるようになった。Gigabit Ethernetネットワークでは、増分バックアップも驚くほど速い」(シミリ氏)

 HP D2D Backup Systemには、「HP Data Protector Express Software Kit」をバンドルしたディスカウント製品も用意されている。同バンドルは、4台のサーバを日々自動的にバックアップするデータ保護機能を搭載しているという。

価格と販売状況

 HP StorageWorks D2D Backup Systemは、2種類のモデルがすでに提供されている。1つは1TBの「StorageWorks D2D110」、もう1つは2TBの「HP StorageWorks D2D120」で、価格はそれぞれ1999ドルおよび2999ドル。両モデルとも、1000ドルの追加料金を支払えば、4サーバ分の「HP Data Protector Express Software」ライセンスを付帯させられる。同ソフトウェアを別個に購入した場合と比べて、60%の割り引きとなる計算だ。

 HP StorageWorks D2D Backup Systemは、14万5000社を超える世界の再販業者の大規模なネットワークを通じて主に販売されていく予定だと、同社の広報担当者は述べている。

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