今後の展開としては、まずケータイ版だけで提供しているファストを活用した検索機能をPC版でも提供するということが検討されている。さらに、実際の検索結果がユーザーニーズに本当にマッチしているのかの調査も進める予定だ。
「検索結果が0件だったというケースは確実に減っている。しかし、表示された検索結果がユーザーの求めたものだったのかどうかまでは、正確に把握できてはいない。今後は、検索結果が表示された後のユーザーの遷移などを分析することで、より意味のある検索結果が表示されるようにチューニングしたいと考えている」(上山氏)
また、検索対象となるデータも、現在は既存データベースを活用しているが、ファストのクローリング機能を活用することで、Web上の周辺情報など、より充実したデータを対象とした検索を実現しようという考えもあるという。非常に多機能なエンジンだけに、新たな展開も多く見込まれている状態だ。
「われわれの規模の企業で、このクラスのエンタープライズサーチを導入しているというところは少ないだろう。コスト負担はかなり大きなものとなったが、ユーザーインタフェース向上の効果を期待しての導入だ」と中田氏。
ファストはマニュアルが英語のままであるなど、海外製品ならではの苦労も残っているというが、今後はより日本語環境にもマッチした、使いやすい製品にバージョンアップしてくれることを期待するという。
今後、ケータイの全端末にGPS機能の搭載が予定されることから、新しいサービスの構想も豊富にあるという同社。エンタープライズサーチを使い、これからもマピオンならではの親しみやすく、分かりやすいユーザーインタフェースへと改善し続けていく考えだ。
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