モバイルブロードバンドで企業ニーズに応える――イー・モバイル企業力を高めるモバイルソリューション(2/3 ページ)

» 2007年04月04日 07時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]

モバイル通信を求める企業

ITmedia 新規参入としてコンシューマ市場で大きく注目されていますが、企業からの反響はいかがですか?

高島 家電量販店やテレビコマーシャルを見るとコンシューマ向けの華やかな訴求が目立ちますが、企業からも電話やWebで当社の予想を上回る問い合わせを頂いています。今のところ一次対応が中心となっていますが、担当者はてんてこ舞いといった状況ですね。

ITmedia 企業のモバイルデータ通信のニーズが高いということでしょうか?

高島 サービスに関する問い合わせだけでなく、さらに踏み込んだ内容の具体的なご相談が目立ちます。例えば、今利用している台数でイー・モバイルのデータ通信カードに切り替えると通信コストがどれくらい変わるのか――というような成約につながる可能性のある話も頂いています。

サービス開始前の予想を超えて、企業からの積極的なニーズがイー・モバイルに寄せられているという

 また、PDAタイプの「EM・ONE」では、業務利用を視野に入れて動作検証をしたいという希望やアプリケーション開発に関するご相談もあります。積極的な企業では、ノートPCの代わりにEM・ONEを業務に使いたいという声があります。EM・ONEは、導入コストがPCほど掛からず、携帯性に優れてドキュメントデータも利用できることから、新たなコンピューティングツールとしての利用されることを期待しています。

 モバイル活用というと、流通業界や営業社員が対象だというイメージが強かったのですが、特定の業界に偏ることなく幅広い種類の企業から問い合わせを頂いています。モバイル導入を考える企業が潜在的に多かったのだろうというのが正直な感想です。

ITmedia 音声サービスについては2008年春に始められる予定ですね。

高島 具体的にどのような形でサービスを提供できるかどうか検討を進めているところです。しかし当社はサービスを始めたばかりですので、まずデータ通信に対するユーザーの信頼を獲得しなければいけないと考えています。データ通信サービスが定着した上で、それを活かす形で音声サービスも提供したいと考えています。

ITmedia EM・ONEと通信カードタイプの端末では、どちらのニーズが高いのでしょうか?

高島 先行予約の状況をみると大半がEM・ONEでした。これは個人ユーザーが予約されたものです。しかし、途中から通信カード端末の申し込みが急激に増えてきました。これは、企業ユーザーの期待が日増しに高まっているのではないかと期待しています。

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