日立電サがログ統合管理ソリューションを強化、「JP1」「秘文」との連携を実現

日立電子サービスは、セキュリティログの統合管理ソリューション「SecureEagle/SIM」と「JP1」「秘文」などとの連携機能を強化した。

» 2007年04月05日 19時20分 公開
[ITmedia]

 日立電子サービス(日立電サ)は4月5日、セキュリティログの統合管理ソリューション「SecureEagle/SIM」の内部統制対応機能を強化し、提供を開始した。

 SecureEagle/SIMは、セキュリティ機器やネットワーク機器が生成する200種類以上のログをリアルタイムに相関分析し、セキュリティインシデントを監視するサービス。日常の運用は、日立ソリューションサポートセンターからの遠隔監視によって行われる。収集したログを元に生成されるコンプライアンスレポートは、内部統制や業種ごとのガイドラインに沿った監査エビデンスとしても活用できる。

 今回の機能強化では、日立製作所の統合システム運用管理ツール「JP1」との連動が可能になった。SecureEagle/SIMの相関分析によって抽出したセキュリティインシデント情報を、JP1の統合コンソール「JP1/IM」に通知することができる。

 これにより、システム稼働情報とセキュリティ情報とを関連付けて分析し、システム運用を可視化できる。例えばサーバがダウンした場合に、原因はハードウェア障害なのか、それともワーム感染などのセキュリティに起因した現象なのかを、JP1/IMの統合コンソールから調査できるようになった。

 また、日立ソフトウェアエンジニアリングの情報漏えい防止ソリューション「秘文」や日立電サの物理セキュリティマネジメントシステム「Webvisor」のログについても連携が可能になった。これまで対応してきたサーバアクセスログや認証ログに加え、秘文MEシリーズが収集するクライアント操作ログと、Webvisorの監視カメラ画像、入退出記録といった物理セキュリティログを統合管理し、相関分析を加えることができる。これにより「誰が、いつ、どこで何をしたか」を具体的に特定し、不審な動きをセキュリティインシデントとして監視できるようになった。

 日立電サでは今回の機能強化により、ポリシー違反操作や外部への情報持ち出しなどの実態を正確に把握できるとし、情報漏えいなどのインシデントの早期検出、防止を支援するとともに、内部統制対応をより強力にサポートするとしている。

 価格は、JP1連携モデルが個別見積もり。秘文連携モデルは、サーバ5台、秘文AE/MEクライアント10台などの環境で、初期導入費用が65万円から、月額料金は25万円から。Webvisor連携モデルは、一時導入費用が50万円から、月額料金は21万円からなど。

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