DRM撤廃にブロガーの反応は?――著作権保護ビジネスの行方オルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2007年04月06日 07時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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 Eメールは便利なツールであるが、永井氏が言うように、「相手に確実には届かないもの」という前提で考え、重要なやり取りは代替手段も併用していく必要があるのかもしれない。

 その一方、メールが重要な要素を持つものもある。加藤恭子氏の「きょこ コーリング」に投稿された、mixi登録の敷居が高くなったというエントリ。

 3月27日より、mixiの登録に際し、フリーメールアドレスなど一部ドメインにおいて、ケータイ認証が必要になったという話題だ。ケータイ認証で個人を確認しようというものだが、これだって結局はメールを使っている。しかも、ケータイメールはケータイ各社のサーバにもよるだろうが遅延などが発生しやすいことも考えられる。もしも認証を厳しくしようというのならば、他の方法も考えないといけないような気がするのは、考えすぎだろうか。

ブログ卒業宣言(シロクマ日報)

 4月1日はエイプリルフール。エイプリルフールと言えば、「嘘をついてもいい日」だ。そこで、Webサイトやブログを持っている人の中には、エイプリルフールネタを仕込んでおいて公開する人も多い。いわば、風物詩となっている。この日ばかりは、企業でもふざけてジョークのプレスを発信するなど、遊ぶ傾向にあるようだ。

 オルタナティブ・ブログでも、エイプリルフールネタの投稿が幾つかあった。その前哨戦として、ITmedia海外速報部の「海外速報部ログ」もうすぐエイプリルフールというエントリが3月30日に投稿された。4月1日には、Google、家庭内ブロードバンドサービス「Google TiSP」を開始という米Googleが出したエイプリルフールネタをまとめて、さらに関連記事として、幾つかのブログなどへリンクを張っている。「海外速報部ログ」では、2日にも著作権フリーの地誕生……なわけはないとして、BitTorrentトラッカーサイトThe Pirate Bayが出したエイプリルフールネタを紹介。3日にはSecond Lifeならぬ「Third World」がVirtual Earthに登場?というネタも紹介している。

 しかし、ネット社会になってくると、このエイプリルフールがややこしい事態を生んでしまうことがある。それは、必ずしもすべてが“ネタ”ではないということだ。しかし、この日にリリースされたものは、ネタ扱いされてしまうケースがあるのも事実。4月3日の「海外速報部ログ」に投稿されたGoogleのオフィスでニシキヘビが逃走――またまたぁが、正にそのケースだ。タイミング悪くエイプリルフールに送られたメールは取り合ってもらえず、翌2日に再度警告メールを発信したとか……。その後、件のニシキヘビは無事に保護されたという(関連記事)

 ほかにも、幾つかのオルタナティブ・ブログのブロガーにおいて、エイプリルフールネタが投稿されていた。それぞれのオルタナティブ・ブログ記事にリンクが張ってあったりするので、つながりから読んでみるのもおもしろい。個人的には小林啓倫氏の「シロクマ日報」に投稿されたブログ卒業宣言が、興味を惹いた。編集部では、このエントリーを読んで、ドキっとしたそうだ(笑

 最後に、3月26日〜4月1日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しておこう。筆者が前回最初に取り上げた「SNSで起こるヘビー・ユーザーの新陳代謝。ちょっと寂しい。。。」(おるたなてぃぶ思考+etc)が、アクセスランキング1位となっている。さらに、その前の週に1位で、筆者も取り上げた「アマゾンマーケットプレイス「1円書籍」の謎を解く」(シリアルイノベーション)が6位と、引き続いて上位に留まっているのが目に付いた。

 そして前回、ほかに筆者が取り上げた「メモ:加護亜衣応援メッセージのある社会、ない社会」(シリアルイノベーション)が9位、「トラバ機能は廃れるのか?」(きょこ コーリング)が13位と、それぞれランクイン。そこに、著作権がらみのエントリがランクインしているのが相変わらず目に付くところだ。筆者の取り上げた話題が、比較的、読者の興味とも合致していたのだろうか。これは素直にうれしい。

 以上、3月29日から4月4日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。

 オルタナティブ・ブログには、これ以外にも数多くの興味深いエントリが投稿されている。この記事でも取り上げるかどうか迷うエントリは幾つもあったのだ。ぜひ、本記事を通じて興味が湧いたものがあったら、ほかのエントリにも目を通してほしい。また、「ブロガー一覧」から自分のお気に入りブロガーを見つけたり、「最新投稿一覧」から新規投稿記事を軸にRSSリーダーなどでチェックするのもよいだろう。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

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