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» 2007年04月20日 20時25分 公開

世界初のカラー対応電子ペーパー端末がデビュー、富士通フロンテック

富士通フロンテックは世界初の電子カラーペーパーを採用したモバイル端末を発表した。

[ITmedia]

 富士通フロンテックと富士通研究所は4月20日、世界初の電子カラーペーパーを採用したハンディ型コンテンツブラウザ「FLEPia」を発表した。新聞や雑誌の電子化から店頭POPまでの幅広い利用が期待されている。

世界初のカラー電子ペーパー端末「FLEPia」。カラーは3色を用意

 公開された端末は、A4サイズの12型とA5サイズの8型の2種類。重量は12型が約450g、8型が約320gで、一般的な単行本と比較して、それぞれ約2分の1、約3分の1という軽さを実現している。画面はともにXGA(1024×768画素)で、8色または4096色の表示が可能だ。電源をオフしても画面を表示し続けることができ、1回の充電で50時間の連続使用ができるなど、消費電力量は極めて低いという。

 外部インタフェースの豊富な種類に対応しており、IEEE802.11b/gの無線LANやUSB2.0、SDカードスロット、ステレオスピーカー、イヤフォンジャックを内蔵する。OSにWindows CE 5.0を採用し、JPEG画像やWord、Excel、PDF、電子書籍といったファイルの表示や無線LAN経由でインターネットブラウジングも行える。

電子新聞として持ち歩く?

 富士通フロンテックの利根廣貞経営執行役員常務は、電子ペーパーの市場展開について、当初は電子POPやビジネス用情報端末として普及させ、最終的に新聞や雑誌、インターネットのコンテンツ利用促進によるコンシューマ市場を狙うという。

利根廣貞経営執行役員常務

 「2010年度には市場シェアの20%を獲得したい。端末供給だけでなく、プロモーションやコンテンツプロバイダー事業も順次展開する計画だ」と、利根常務は話す。

電子ペーパーの市場規模予想

 4GB容量のSDカードを利用した場合、新聞の朝夕刊なら1年間分の記事や写真、新刊書籍なら約5000冊分のコンテンツを保存できる。富士通フロンテックでは、コンテンツポータルを用意してユーザーがインターネット経由で出版コンテンツをダウンロードできるサービスを考えているという。また、携帯電話経由でコンテンツを利用できる仕組みも構想中だ。

タッチパネルで画像を切り替えられるが、動作はまだちょっと遅い

 しかし、画像コントラスト比は4:1と、新聞データの表示に必要とされる8:1の半分程度だ。また、画像の切り替えには8色表示で約2秒、4096色では約10秒かかるため、気軽にページをめくりながらの利用がやや難しい。「現状ではここまで到達点。もちろん改良を進めており、1秒以内で画像を切り替えられるようにする」(システム事業本部の大橋喜法本部長代理)と、本格的な市場投入までに改善する考えを強調した。

A5サイズは1台4万円

 富士通フロンテックは、同日からFLEPiaのサンプル受注を開始した。販売は10台単位で、価格はA5サイズが1台当たり157万5000円(税込み)、A4サイズが同262万5000円(同)。2007年度は月産200台体制で10月末から出荷を開始する。

 2008年度からは一般販売も開始する予定で、2008年度に年間1万台、2009年度に年間10万〜50万台の販売を見込む。電子ペーパーの供給は海外展開も行い、2010年度に年間20万〜50万枚規模(A5サイズ換算)で出荷。同年度末までに、累計で100億円の売り上げが目標だという。

 利根常務は一般販売時の想定価格について、「量産効果で1台当たりA4サイズでは6万円、A5サイズでは4万円を目指したい」と話している。

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