メール対策、送り手と受け手の攻防ケータイの防衛大作戦(2/2 ページ)

» 2007年04月28日 19時52分 公開
[ITmedia]
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 迷惑メール対策の弊害として、ユーザーにとっては「迷惑」では無い内容のメールも、システムの処理で「迷惑」と判断されてブロックされるケースが発生した。送信設定のミスやメールの内容が「迷惑メール」と判断されてしまうことが原因だという。

オプトインメールの特色

 そこでNTTドコモが推奨するのが、「オプトイン」(事前登録)型メールの利用だ。これは、事前に送信者側が身元を証明して受信者がメール受信を認める仕組み。NTTドコモが提供するWeb上などの受信者専用スペース(一般ユーザー向け「マイボックス」、企業ユーザー向け「あんしんマネージャー」など)を経由して、メールをやりとりする。

 中村氏によれば、ユーザーが事前にメール送信者を認めることで、ユーザーがアドレスを変更したり、受信設定を行っても、送信者はユーザーへメール内容を知らせられるという。

Web上のマイボックスを経由することで、ユーザーのサイト誘導もしやすくなる

 マイボックスサービスでは、ユーザーが自身のメールアドレスを送信者に公開しなくてもメールを受け取れるほか、iモードにユーザー専用メニューを作成できる。送信者側ではメールでキャンペーン情報を告知し、ユーザーがいつでもアクセスできるよう専用メニューに自社サイトを登録してもらうこともできる。

 事前にユーザーの承認を得なければならないなど、送信者側にはやや手間もある。しっかりとした情報を伝達することが、ユーザーとの良好なメールコミュニケーションを成立させる確実な方法の1つになるだろう。

 次回は、携帯電話からネットワークへの安全なアクセス方法について見ていく。

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