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» 2007年05月18日 10時38分 公開

「パーフェクトストーム」が来た――WinHECでMS幹部

開催中のWinHECにおいて、MicrosoftのWindows Server部門のゼネラルマネジャー、ビル・ラング氏がWindows Server 2008のロードマップなどを語った。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 今日のIT業界の推進力となっている重要なハードウェアトレンドは、「パーフェクトストーム」、すなわち業界にとって大きな変革とチャンスの時期をもたらした――MicrosoftのWindows Server部門のゼネラルマネジャー、ビル・ラング氏は5月16日、ロサンゼルスで開催中の「Windows Hardware Engineering Conference」(WinHEC)の参加者にこう語った。

 Microsoftは、業界とユーザーが64ビットコンピューティングに移行するのを熱心に後押ししている。同社のビル・ゲイツ会長はかつてWinHEC 2005で、「64ビット世代は水準を引き上げ、パフォーマンスの改善、大容量メモリのサポート、大多数の攻撃を阻止するNX(No eXecute)ビットなどのハードウェア防護層の強化といったメリットをもたらした」と語った

 「今日、64ビットコンピュータへの移行が進行中である。この移行は、アプリケーションやドライバを書き直さなければならないMicrosoftなどの企業やそのパートナーにとって困難な道のりになるだろうが、これは業界にとって正しい選択である」とラング氏は語った。

 さらに同氏は、「Windows Server 2008はMicrosoftの最後の32ビットのサーバOSになるだとう」と付け加えた。

 「マルチコアへの移行は、64ビットへの移行よりも速く進んでおり、Windows Server 2008はマルチコアに対応する。Microsoftはチップ上のコアではなくソケット単位でライセンスしている」とラング氏は話す。

 ラング氏は、「Windows Server 2008では信頼性、セキュリティ、管理性が改善され、最小規模のシステムから最大規模のシステムまでの拡張が可能になる」と説明した上で、ダイナミックパーティションのホットリプレース機能のデモを行った。これは、システムを再起動することなく動作を継続したままで、障害が起きたユニットをリプレースすることを可能にする機能である。

 同氏によると、Microsoftのサーバチームは4〜5年ごとにメジャーな製品リリースを行い、約2年ごとにアップデートを行う計画だ。また、メジャーリリースの基本サポート期間は5年とし、それからさらに5年間にわたって継続サポートを提供する予定だという。

 Windows Server 2008は、サーバシステムファミリーの基盤となる製品として設計されたとラング氏は話し、Microsoftのミッドマーケット向けソリューション「Centro」、中小企業向けサーバの次期版「Windows Server "Cougar"」、「Windows Storage Server "Longhorn"」(いずれも2008年にリリース予定)などが含まれる製品ロードマップを示した。

 現時点では、Windows Server 2008のアップデート版「Windows Server 2008 R2」は2009年のリリース予定だとされている。

 「Windows Server 2008は、エンタープライズのワークロードに耐える強固な基盤を備え、サーバコア、サーバマネージャ、Windows PowerShellによる優れた管理性に加え、BitLocker、リードオンリードメインコントローラ、ネットワークアクセス保護による優れたセキュリティを提供する」(同氏)

 ラング氏はWinHECの参加者に対し、Windows Server 2008のβ版を試用するよう促した。同β版のリリースから最初の3週間で10万件のダウンロード登録があったという。

 仮想化分野については、「Microsoft SoftGridは配備を迅速化し、アプリケーションのサポートコストを削減し、これらのアプリケーションを動的なリアルタイムサービスに変える」とラング氏は語った。

 同氏はNovellとの相互運用提携にも言及し、これは企業が要求してきたデータセンターでの異種混在環境をサポートするものであると説明した。

 Windows製品管理を担当するコーポレート副社長、マイク・ナッシュ氏は、Windowsクライアントをテーマとしたキーノートスピーチの中で、Windows Vistaには2万種類のデバイスドライバが含まれていると述べた。これはWindows XPに含まれていた1万種類の2倍である。Windows 2000に添付されていたドライバは350種類だった。

 ナッシュ氏によると、Vistaが製造工程向けにリリースされた時点で、サポートされていたデバイスドライバの数は150万で、1月30日のコンシューマー向けリリースまでにその数は170万に、そして2007年5月までに190万に増えたという。そして残されたドライバの作成に向けて一緒にがんばろう、と同氏は呼び掛けた。

 Windows Logo ProgramもWindows XPのそれを上回るペースで普及しており、約9000種類のデバイスがVista対応の認定を受けた。XPでは、そのライフサイクルの同時期に認定を受けていたデバイスは5000種類だったという。

 さらにナッシュ氏は参加者に対し、各社の製品がVistaにきちんと対応し、そのデバイスドライバを質の高いものにするよう求めた。「また、Vistaを活用するとともにVista対応の認定を受けるソリューションの開発を今後も続けていただきたい」(同氏)

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