Symantecによると、「W32.Mubla」は英語やスペイン語など6言語を使い分けるワーム。もっともイタリア語とドイツ語はあまり得意でないらしい。
英語やスペイン語など6言語を使い分けるインスタントメッセージング(IM)ワームが出現したと、Symantecがブログで報告している。
このワーム「W32.Mubla」はMSN Messengerを通じて感染する。デフォルトでは英語を使っているが、メッセージを送る前に、まずインタフェースコンピュータのロケールをチェック。ロケールの値によって、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、イタリア語、フランス語、英語のメッセージを使い分ける。
もっとも、ワーム作者はイタリア語とドイツ語はあまり得意ではないようだとSymantec。スペイン語や英語はメッセージの文面が複数バージョンあるのに、イタリア語とドイツ語は1つしかないという。
メッセージはそれぞれの言語で「わたしの写真です」などの内容になっており、IMの全コンタクトにあてて送信され、「photosalbum-2007-5-26.scr」という名称のファイルを受信するよう促す。これを受信すると写真ではなく、ワームが届いてしまう。
同ワームは感染報告とコマンド受信のため、IRCサーバに接続する機能も持つ。ほかのファイルをダウンロードして実行し、感染マシンに保存されたパスワードを盗んだり、DoSなどの攻撃を仕掛ける。
ユーザーがもし上記のようなメッセージを受け取った場合、写真は受信せず、「.scr」の拡張子が付いた写真を開いてはいけないとSymantecは注意を促している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.