日本SGIとトライベック・ストラテジーは、インターネットマーケティング事業で業務提携したことを明らかにした。日本SGIにとって本格的なインターネットマーケティング事業への進出となる。
日本SGIとトライベック・ストラテジーは6月5日、インターネットマーケティング事業で業務提携したことを明らかにした。この発表に併せて、日本SGIはトライベック・ストラテジーが実施した第三者割当増資の一部を引き受けて出資したことも明らかにした。
日本SGIはこれまで、企業内にある各種情報をコンテンツとして活用して情報発信をする「企業が放送局になる時代」を提唱し続けており、もともと強みを持っていたサーバやアーカイブの構築技術をベースに、主にB to Bの分野でコンテンツ・ライフサイクル・マネジメント(コンテンツ総合管理)のソリューション「SiliconLIVE!」を既に提供してきた。
一方、東京地下鉄の「東京メトロ」をはじめ幾つものサイト構築を手がけてきたトライベック・ストラテジー。ツールやソリューションに合わせて設計、構築するのではなく、「徹底的なユーザー視点」に基づいたWebサービスの実現には定評がある。
今回の提携は、企業の情報発信の重要性が高まる中、企業が自社サイトを最適に活用し、社内に保有しているマーケティング支援コンテンツと併せて、戦略的な企業情報の発信をトータルに支援するビジネスを推進するためのもの。日本SGIがインターネットマーケティング事業へ本格的に乗り出したと見ることができる。
両社は今回の提携に基づき、コンテンツ総合管理の技術とノウハウとWebサービスを融合し、それらをワンストップで提供できる体制を構築していくとしている。
日本SGIはインターネットエクスチェンジ(IX)事業では国内屈指のメディアエクスチェンジと業務・資本提携をしており(関連記事参照)、同社の国内最高クラスのトータルピアリング数を持つ大容量・高信頼性のインターネットバックボーンによって、強力なコンテンツ配信基盤を活用できる。先進的なネットマーケティングの展開に向け、インフラからその後押しをする格好だ。
なお、今回の発表に関する詳細は、6月14日、15日に東京・恵比寿にて開催される「日本SGI ソリューション・キュービック・フォーラム 2008」において、日本SGI代表取締役社長CEOの和泉法夫氏の口から語られることが予想される。
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