ウィルコムはスマートフォンの第3弾として新型のW-ZERO3「Advanced es」を発表。ケータイらしさ、PCらしさを兼ね備える性能とデザインだ。
ウィルコムは6月7日、PHSスマートフォンの第3弾でW-ZERO3シリーズの新機種となる「Advanced/W-ZERO3[es]」(W011SH:シャープ製)を発表した。7月中旬に発売する。
Advanced/W-ZERO3[es]は、2006年7月に発売されたW-ZERO3[es]の後継機に当たる。同機種よりも本体サイズを小型化し、OSには6月6日にマイクロソフトが発表した「Windows Mobile 6」を搭載している。
同社が独自に実施したアンケート調査によると、スマートフォンユーザーの86%がW-ZERO3を利用しているという。また、PDAを含めてもユーザーの60%以上がW-ZERO3の愛好者だとしている。これらの点を踏まえ、喜久川政樹代表取締役社長は、「携帯電話として、PCとして使えるスマートフォンを目指し、サイズ・性能・操作感の3点を進化させた」と話す。
まずサイズは、同社調べによると本体幅が50ミリメートル以下であることが携帯端末の理想で、これは女性の手にも持ちやすいサイズだという。Advancedの幅は、前機種より6ミリメートル短い50ミリメートルを達成した。最薄部の厚みも17.9ミリメートルとなっている。
性能面では、CPUにスマートフォントップクラスの性能となるMarvell PXA270-520MHzを採用、メモリ容量も前機種比2倍の256MBを搭載する。通信規格は、2007年度中に800Kbpsでの提供を予定するPHS高度化規格W-OAMに対応し、快適なインターネットブラウジングが可能になるとしている。
入力方式は、従来からの10キーとタッチパネル、ディスプレイをスライドさせて利用するQWERTYキーに加え、指でなぞるだけで画面をスクロールできる「Xcrawl」キーを本体中央部に配置した。従来は十字キーが配置されていたが、Xcrawlキーでは片手で持った際の操作性が向上した。
ディスプレイは、3インチワイドVGA(480×800画素)のモバイルASV液晶で、一般的なPCサイトを等幅表示できる高解像度と直射日光下でも見やすい視認性を特徴とする。通信インタフェースは、PHSのほかに無線LAN(IEEE 802.11b/g)と赤外線通信が可能。オプションのアダプターでBluetoothにも対応する。
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