Adobe、「Apollo」改め「Adobe AIR」をβリリース

「Adobe Integrated Runtime(AIR)」とFlex 3を使うと、ブラウザでもデスクトップでも動くインターネットアプリケーションを開発できる。

» 2007年06月11日 13時59分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsは6月11日、コードネームで「Apollo」と呼ばれていたWebアプリケーションプラットフォームのβ版をリリースした。

 Apolloの正式名称は「Adobe Integrated Runtime(AIR)」。OSに依存しないアプリケーションランタイムで、開発者はこれをAjaxやFlash、Adobe Flexと組み合わせて、オフラインでも利用できるWebアプリケーションを構築できる。

 Adobe AIRのβ版には、組込型ローカルデータベース「SQLite」、透過HTMLウィンドウ、ドラッグ&ドロップサポートなどの新機能が追加され、Adobe Flexとの統合が強化されている。PDFサポートも追加され、開発者はAdobe Reader 8.1の機能を活用してPDFを組み込める。ユーザーはブラウザでPDFを利用するのと同じように、AIRで開発されたアプリケーションでもPDFを閲覧、操作できるという。

 β版とソフトウェア開発キットはAdobeのサイトから無料でダウンロードできる。英語版のみWindowsとMac OS向けに提供されている。Linux版およびほかの言語への対応も予定している。

 またこれに合わせてAdobeはクリエイティブなアプリケーションのコンテスト「Adobe AIR Developer Derby」を開催。米国でAIRを宣伝する「On AIR」バスツアーも行う。

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