IT管理者必見! Windowsにベストフィットの運用管理ツールを紹介

Windowsシステムの管理ツールを紹介するマイクロソフトのイベントが6月25日に行われる。同社サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐氏は、「マイクロソフトにしかできないベストなソリューションを見せる」と力を込める。

» 2007年06月18日 18時22分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 6月25日、マイクロソフトは東京・有楽町の東京国際フォーラムでマイクロソフト セキュリティ&マネジメントカンファレンスを開催する(参加無料:上記Webサイトより事前登録制)。同社によるセキュリティと運用管理のソリューションの全体像をつかむことの出来るイベントとなっているが、その位置づけを、同社サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜本部長に聞く。

統合的でセキュアなITインフラ構築のために

ITmedia System CenterとForefrontをフィーチャーした本カンファレンスの目的は?

五十嵐 System CenterはクライアントPCやサーバの運用管理を行うツール群、Forefrontはセキュリティ対策を統合的に行うツールで、どちらも監視やレポートといった機能を中心にWindowsシステム全体の管理性や安全性を高めるものです。マイクロソフトとしてこれまで、セキュリティではおもに脆弱性やマルウェアといった個別のインシデントへの対策という側面からいろいろな提案や活動を行っており、一定の成果が出てきたのではないかと思います。しかしながら現在の企業の関心事は、情報漏えいやコンプライアンスへの準拠、J-SOX法など法規制への対応といった、IT運用全般に関する課題へとシフトしてきています。そこでわれわれとしても、こうした課題に対して包括的に対応できるソリューションの必要性を感じ取ったわけです。最近の業界の動きや実際の製品を見ても、システム管理とセキュリティ管理が徐々に融合してきているという潮流があります。そこで、この2つのブランドを統合した形で提供することが望ましいと考えました。

 今年の3月に、システムを安定稼動させ、かつ外部からと内部での脅威に備えるためのナレッジやノウハウをお伝えするITインフラサミット 2007というカンファレンスを行いました。今回は、System CenterおよびForefrontブランドのそれぞれの製品について、ロードマップを含めて整理した形でITプロや運用管理者、そしてパートナーに紹介する場となるものです。

ITmedia DSIといったキーワードも紹介されますね

 IT運用にかかわるコストはどの企業においても重要な課題のひとつです。これをどのように低減していくかという問いに対して、われわれはDSI(Dynamic Systems Initiative)という考え方を提唱しています。システムを究極的に自立化していくことで運用管理のコストを低減していくというもので、インフラの仮想化、運用の標準モデル化、ナレッジによる管理を柱としています。その管理のための具体的なソリューションが、System Centerの製品群です。

ITmedia 具体的にはどういった管理ができるのでしょう?

五十嵐 Windows Server 2008で提供される機能に仮想化があります。ハードウェアの仮想化環境自体はWindows Server 2008で作成することができますが、System Centerではこの仮想されたものをダイナミックに管理する「Virtual Machine Manager」が提供されます。セキュリティについてもWindows Server 2008ではクライアントのネットワークへのアクセスを制御するNAP(Network Access Protection)機能がありますが、いったんネットワークに接続した後のクライアントの状態管理などはForefrontによって提供される機能です。System CenterとForefrontはログ管理やレポート機能などに共通のエンジンを利用しており、両者の親和性は非常に高くなっています。

ITmedia Windowsを含めたシステムの管理ツールはほかにもありますが、マイクロソフトが提供する意義は?

五十嵐 各社の管理ツールを使って多次元的に運用管理を行っているケースも多いと思います。しかし、自信を持って言えることは、Windows Server管理のベストな手法を提供できるのはマイクロソフトだけということです。製品の作り手が、その管理すべきポイントを的確におさえてツール化しているのですから、これ以上フィットするものはほかにはありません。

ITmedia コスト面については?

五十嵐 保守契約などを含め、ほかの管理製品と比較するとおそらく何分の1というところでしょう。ロングタームで見ても、TCOに優れた製品となっています。Forefrontについては、製品だけでなく、ホスティングサービスによる提供も行います。

マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役員 本部長 五十嵐光喜氏

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