イーズ、「ファイル」は漏れても「情報」漏えいは防ぐセキュリティツール

イーズ・コミュニケーションズは、データの暗号化と分割を行うセキュリティソフト「Xecu(是空)」の販売を開始した。

» 2007年06月27日 14時45分 公開
[ITmedia]

 イーズ・コミュニケーションズは6月27日、データの暗号化と分割を行うセキュリティソフト「Xecu(是空)」をリリースした。情報流出のリスクを抑えることで、安心してデータを活用できる環境を実現することを目的としたツールだ。

 Xecuでは、ファイルをAES方式で暗号化し、さらに2つに分割して別々に保存する。保存先としては、PCのローカルディスクだけでなくネットワーク上の共有フォルダやUSBメモリなどの外部記録媒体が利用可能だ。どちらか一方の断片だけでは元のファイルを復元できないため、仮に片方が流出、紛失したとしても情報漏えいは免れることができるという。

 いわゆる「秘密分散法」と同様のアプローチを取っているが、同社が独自に開発した暗号化エンジンにより、負荷をかけず高速に処理を行える点がメリットだ。暗号鍵としては、各ユーザーに発行したユニークな鍵をベースに、処理のつどランダムに変更を加え、暗号化を行うという。

 また、Windowsエクスプローラ風のインタフェースを採用し、その上で暗号化だけでなくファイルの表示、編集などの作業が行える。このため、ユーザーにそれと意識させることなく、透過的にセキュリティを確保できることも特徴という。

 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の調べによると、情報漏えいの主要な経路としては、盗難や紛失/置き忘れが挙げられるという。イーズ・コミュニケーションズではXecuによって、仮に盗難や紛失が起こりファイルが流出しても、あるいはWinnyなどのファイル共有ソフトを通じて情報を流出させるウイルスに感染しても、情報そのものまでは漏らさないため、安心して情報を活用できる環境が整えられるとしている。

 Xecuの対応プラットフォームはWindows 2000/XP/Vista。価格は1ライセンス当たり1万2800円で、同日より販売を開始している。

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