確かに、現状は様々な情報が飛び交っており、違法行為も多数存在する。この傾向を問題視する声は多い。しかし、このネット社会に対して規制をかけることほど難しいことはない。言葉で定義することは簡単だ。しかしあくまでもそれは、現状のものと、せいぜいが想定される範囲内のもの程度でしかない。だが、急速に進化するネット社会において、これらすべてを定義してルールを作ることができるだろうか。
今後、これが党利党略、私利私欲のために使われないことを祈りつつ、注視する必要がある。
少し異なるが、これまで何度も取り上げた著作権に関しても、いかに杓子定規にあてはめようとするかという事例が、栗原潔氏栗原潔のテクノロジー時評Ver2の日本の著作権制度の融通の利かなさ加減についてで紹介されている。なかなか興味深いので、ぜひ目を通してもらいたい。また、著作権に関して別のコラムとしてもまとめたので、参考になるはずだ(関連記事)。
最後に、幾つか気になったエントリーを紹介しよう。
何より驚いたのは、谷川耕一氏「むささびの視線」の朝日ソノラマが店じまいでも取り上げられた、朝日ソノラマ社の解散だ(関連記事)。筆者は、ソノラマ文庫に好きなものが多かっただけに非常に残念だ。コンテンツの一部は朝日新聞社が引き継ぐということで、完全消滅はないのだろう。しかし、やはり親しんだ出版社が消えてしまうのは寂しい。これも時代の流れなのだろうか。
また、佐藤比呂志氏「隠れた財産」のVista奮闘記には、いたく共感した。実際に筆者も、この3月下旬からVistaを使っているのだが、いまいち使いづらいところがあり、戸惑うことがある。WindowsXPの完成度が高かったと思うところもあるが、今後、周辺機器やソフトウェアなどがVista対応を進めていけば、枯れたOSとして状況が変わるのだろうか。
そして工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」で紹介されたプチプチ行為を消費するおもちゃ「∞プチプチ」。筆者はテレビ番組で知ったのだが、これはなかなか面白い。意外と、PCを1日中使っているSEなどの業種の人にも流行りそうな気がするのは筆者だけだろうか。かくいう筆者も、ぜひほしいと思ってしまっているのだが。
以上、6月21日から6月27日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリーから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。
最後に、6月18日〜6月24日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しておきたい。
今週は、先週に引き続いて「ニコニコ動画のアイマス動画が凄い件について」(ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦)が1位になっている。やはり読者の興味・関心が高いのだろうか。
また、「【爆発事故】現場監督歴40年の人の意見」(一般システムエンジニアの刻苦勉励)、「年金記録問題をデータ品質問題として考える」(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)、「爆発事故の責任は誰が負うべきか」(一般システムエンジニアの刻苦勉励)といった、今回も取り上げた事件・不祥事絡みのエントリーもランクインしている。
そんな中で、10位に「御社と貴社 使い分け」(ITコンシェルジュの Try ! & Error ?)が入ったのが目に付いたのを記しておきたい。
このように、オルタナティブ・ブログには数多くの興味深いエントリーが投稿されている。ここで取り上げることができるのは、ごく一部に過ぎないのだ。ぜひ、本記事を通して興味を持った際には、それぞれのブロガーの本投稿にも目を通してもらいたい。
オルタナティブ・ブログを読む際には、まず「ブロガー一覧」を見てみるとよい。各ブロガーの最新投稿タイトルが表示されているので、そこから自分の興味があるブロガーを見付けやすい。また、「最新投稿一覧」がRSS配信されているので、オルタナティブ・ブログ全体の最新投稿記事をRSSリーダーなどを使ってチェックすることもできる。
ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.