ITエンジニアよ、名を刻め――今年も熱い「Tech・Ed」の夏(2/2 ページ)

» 2007年07月05日 07時00分 公開
[ITmedia]
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吉川氏 Windows Server 2008、SQL Server 2008といったプラットフォームの新製品のセッションは非常に人気がありますね。Windows Server 2008についてはWebサイトなどで既に多くの情報が出ていますし、β版も広く公開しているのですが、Tech・Edは詳細を最も早く知ることができる場になりますしね。

 もちろんITプロの人は「System Center」や「ForeFront」といった管理製品群もすべて網羅できます。マルチな仕事をしているITプロの方にとっては本当に宝の山だと思います。

奥主洋氏 マイクロソフトIT Proエバンジェリズムグループエバンジェリストの奥主氏

奥主氏 「Windows Vista」についても実践的な話が聞きたいという人も多いので、展開のハウツーなどを用意しています。また、モバイルも企業のシステムと接続していく流れに進んでいますから、今後もワークスタイルを変えていくという意味では大切なものになってきています。Windows Mobileもどのように身近になってくるのかを見てもらいたいですね。

 本当にすべてがお勧めなんですよね。セッションの裏では「Microsoft CPLS Hands-on Lab」もありますし、ここではインストラクターの指導を受けながら、実機を使ってステップバイステップで特定のソリューションを完成させるまでの手順を実体験することもできます。

生江氏 4日間のカンファレンスというのは時間的にも大きな投資になるけど、こういった場所に参加して頭をリフレッシュして、明日の糧にしてほしいと思っています。

 ITエンジニアは皆さん忙しいとは思いますが、焼き畑農業みたいな仕事のやり方でなく、ここで一回充電をして、2、3年後を見据えて仕事をしたり、顧客に提案できるようになっていただきたいと思います。「こういう製品の話がないからいかない」という考えではなく、このように少し幅広いスタンスで考えて参加してもらえると、結果的に自分のキャリアにも結び付いてくると思います。

奥主氏 ぜひ若い人に来てほしいですね。ほかのカンファレンスやセミナーをやっても管理職の人はよく来てくれる。若い人は現場で忙しいかもしれないけど、吸収力が高いのだから、部下に行ってこいと言ってほしいですよね。自分と同じような身の丈の人がディスカッションしていたり、人の考え方や悩みを聞いたりするのを見れば、ものすごく刺激になりますよね。

――Tech・Edは、コミュニティーやマイクロソフトのエンジニアなどと話せるよい機会でもありますね。

生江氏 休憩時間には、コミュニティー支援団体であるINETA JapanCulminisに加盟しているユーザーグループががストリートライブというかたちで活動を報告しますし、セッションの裏ではMVP(Most Valuable Professionals)やアーキテクトと意見交換できるBoF(Birds of a Feather)も行われます。昨年から始めたのですが、女性のITエンジニアの方に声を掛けて「ウーマンインテクノロジーランチオン」も引き続き行う予定です。

 女性のエンジニアはどうしても少ないから、社内に悩みを共有できる人がまだまだ少ない現状があります。会社や業界を越えて女性のエンジニアがつながりを持てる場をマイクロソフトが提供できないかと考え、昨年開催したんですが、コミュニティーという観点で見ると、活性化されているコミュニティーというのは実は女性が元気なんです。そういうパワーをいろんなところに広めていきたいと思っています。まずはTech・Edの4日間の中でネットワークのきっかけになればいいなと思っています。

奥主氏 女性だけのユーザーグループっていうのもあるんですよね。日本中に散らばっていてオンラインでつながりながら、検証したり、ドキュメントをつくったりしているんです。「変わってきたな」という感じがしますね。それに現在 コミュニティーの皆さま向けの支援施策をリードしているのはほぼ女性のマイクロソフト担当者です。男性のどんぶり的な采配っていうのは向かないから、女性の方が向いているんでしょうね。

――Tech・Edは、内容も盛りだくさんで楽しみもいろいろですね。

生江 そう、休憩時間がないんですよ。だいたいの人は盛りだくさんで来てビックリされます。

 毎年多くの方に真剣に参加していただけるというのはすごく幸せなことで、開催するマイクロソフトの社員もすごく真剣で、社内の意識は非常に高まっています。お客様がいるからマイクロソフトが成り立っているんだな、ということをものすごく感じます。

 今年からはTech・Edに来たことのない人でも体験してもらえるように、「リミテッドパッケージ」を用意しました。7月20日まで利用いただける早期割引で2万5000円で参加できるパッケージです。参加できるセッションなど一部に制限がありますが、基本的な内容はこれでカバーできます。Tech・Edは、マイクロソフトのほとんどの部門が強く連携して作り上げていますので、まだ一度も体験したことがない人にはぜひ足を運んでほしいと思います。

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