NGNや次世代無線サービスを視野にビジネス開発を支援、ヘッドストロングとValista

ヘッドストロング・ジャパンとECサービスのValistaは、IPベース新たなビジネスモデルの開発に向けて提携を行った。

» 2007年07月10日 10時05分 公開
[ITmedia]

 ヘッドストロング・ジャパンと電子商取引(EC)サービスのValista日本支社は7月10日、NGNや無線ブロードバンドサービスなどの次世代IPネットワークを利用するビジネスモデルの開発に向けて提携すると発表した。

 ヘッドストロングは、経営戦略や業務改革支援などのコンサルティングサービスを強みとしており、Valistaは英Vodafonや米AOLなど大手通信事業者を中心にECサービスを提供する。今回の提携では、次世代ネットワークの分野でビジネス展開を目指す企業に対して、2社が保有するノウハウに基づいたエンタープライズアーキテクチャ・モデルの構築支援や戦略の策定および実行支援サービスなどを提供する。

 2社によれば、欧米では通信事業者が提供するネットワークを利用して複数の企業が1つのサービスを提供する水平分業型のビジネスモデルが主流であり、国内では通信事業者が包括的にサービスを提供する垂直統合型が主流だとしている。NGNやWiMAXなどのIPベースの次世代ネットワークでは水平分業型のビジネスモデルが国内にも普及すると予測している。

 提携についてヘッドストロング・ジャパンの永吉実武シニアマネージャは、「水平分業モデルはまったく新しいサービスをエンドユーザーへ提供でき、多くの企業にチャンスがある。実際にビジネスが軌道に乗るまでを支援していきたい」と話す。

 またValista日本支社の野澤裕支社長は、「水平分業モデルでは1つのサービスを通じて異業種の企業同士がサービス価値の向上と利益を享受する“バリューチェーン”を形成する。日本でもぜひこのモデルを構築できるよう、さまざま企業と協力関係を築いていきたい」と話している。

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