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» 2007年07月25日 19時43分 公開

インフォテリア、SaaS表計算アプリ「OnSheet」を発表

“データ連携”が強み。競合の1つGoogle Spreadsheetと異なるのは、企業内情報システムとのつながりを重視していること。さらに、ユーザー間で表データを手軽にシェアできることが強みだという。

[ITmedia]

 「新たなOnSheetは、企業内で表計算の新たな定義づけを行う。基幹システムとデータ連携することで、OnSheetをフロントエンドとして使い、ネットワーク上で作業を完結させることができる」(インフォテリア代表取締役社長、平野洋一郎氏)

「SaaSによるアプリケーション提供は、今後企業インフラの重要なものとなっていくだろう」(代表取締役社長、平野洋一郎氏)

 インフォテリアは7月25日、企業向けに表計算アプリケーションを展開するサービスをSaaS提供で行うと発表した。「OnSheet」と呼ぶSaaSは、同日より無償サインアップが可能となっており、10月のサービスイン期間までβ版として利用することができる(関連リンク参照)。なお、β版公開では、後述する真価の1つとなるデータ連携が試用できないが、表計算の基本機能すべてが評価対象となっている。このため、OnSheetの機能を知ってもらうには十分な環境を整えているという。

 平野氏は会見でSaaSへの注目理由について触れ、「昨今、ソフトウェア提供の形は変化してきており、インフォテリアはソフトウェア開発で25年の実績があるが、提供形態の変化を的確にとらえ、オンラインで最上のサービス提供を実現したいと考えている。インターネットの普及によって従来までのパッケージインストールからネットを介すダウンロード、そしてSaaSへと変ぼうを遂げている。この形態は今後もとどまることがないだろう」と語った。すでにインフォテリアは2006年にSaaS提供を実現しており、第一弾としてバグなどの追跡管理サービスである「Topika」を提供開始している。

 平野氏はさらに、「SaaSは、今後ハードウェアとソフトウェアを効率化させることで企業競争力指標(ROA)にも大きく貢献するだろう」と語った。昨今、企業が資産としてソフトウェア管理することにはデメリットも多く、今後の傾向としてSaaSが注目されていくことは間違いないだろうと言及した。

 OnSheetのサービス提供背景について平野氏は、5年間、同社のASTERIAで培ったデータ連携のノウハウを業務のフロントエンドで役立たせると考えた場合、どのような提供形態がよいのだろうか? と考えたことを語った。この際、ASTERIAユーザーの約半数が「Excelアダプタ」を利用していたことからも、この需要をフロントエンドで実現することが基盤システムとのデータ連携を生かす上でも最善のものだったという。さらに、ローカルPCの表計算アプリケーションと異なり、表データの共有がとても容易なことも強調した。従来であればメールに表計算データを添付し、データを送り合い修正点などを把握することが一般的だったが、昨今のウイルス問題からもSaaSによるアプリケーション提供は理にかなったものだという。会見では、OnSheet上で共有されたシートがリアルタイムに遠隔地で反映される模様をデモした。

 OnSheetは、同社が培ってきたデータ連携の技術と、香港Team and Concept(TnC)の製品「EditGrid」の技術を融合させたもの。来日したTeam and Conceptのデビット・リー氏は、「EditGridを日本市場向けに完全にローカライズしたものがOnSheet」と言及し、XMLとの協調やデータ連携実現がインフォテリアとの相乗になっていることに触れた。

 OnSheetには、SOAを意識したXML拡張もあり出力フォーマットの1つとして、XSLTでさまざまな変換書き出しが可能となっている。さらに、ビジネスユーザーがアプリケーション上でグラフを表示させた場合などには、例えばWord上にはり付ける際、パーマリンクでURLを渡せばよいという。これにより、インターネット接続が必須となるが、ローカルアプリケーションと同じくデータ利用が実現できる。

 OnSheetの利用には、個人ライセンスが無料。法人利用については7月25日現在で未定としたものの、Excelを意識した廉価な提示を行いたい、と会見の最後に付け加えられた。

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