離れた場所での効率的な同時通訳を目指して産学連携

東和エンジニアリングと神戸女学院は、産学連携による遠隔地を結んだ同時通訳システムの共同研究に着手した。

» 2007年07月31日 20時01分 公開
[ITmedia]

 東和エンジニアリングと神戸女学院大学は7月31日、遠隔地を結んだスムーズな同時通訳を可能にするシステムの共同研究に着手したと発表した。2008年春にをめどに研究成果をまとめる。

 今回の研究目的は、日本の国際化に伴って増加しつつある会議や講義、インタビューなどでの同時通訳ニーズに対応するもの。同時通訳では通訳者が話し手や聞き手と同席してを行うことがケースが大半で、特に複数の会場で同時通訳を必要とする場合には各会場に通訳者を手配しなければならず、移動経費や時間的な拘束などの制約が効率的な同時通訳利用を妨げているという。

 東和エンジニアリングと神戸女学院では、東和エンジニアリングの同時通訳システムとハイビジョンビデオ会議システムを組み合わせた遠隔同時通訳システムを用い、神戸女学院大学が通訳者の立場からシステムの有効性を検証する。

 国際会議などの会場から離れた場所に同時通訳を行う「通訳センター」を設置し、通訳センターと会場をインターネット回線で結ぶ。高解像度映像とクリアな音声を活用して、翻訳者が会場に同席して行うのと同等の同時通訳の品質を目指す。これにより、通訳者の移動経費や時間が効率化され、同時通訳の利用促進が期待されるという。

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