資格取得が人生を変える、かも女性システム管理者の憂鬱(2/4 ページ)

» 2007年09月06日 07時00分 公開
[高橋美樹,ITmedia]

 そこで、わたしは5ポイントだけ取得できる資格を探してみた。すると、OracleMasterのシルバーがそれに該当するようだった。調べてみると、Oracle入門とSQL基礎の2科目に合格すればいいらしい。おまけに、両方とも試験時間は30分。楽勝ではないか。Oracleなんて触ったこともないが、取りあえず10万円をもらうために勉強してみよう。

 そうと決めたら、早速会社帰りに本屋に立ち寄り、シルバー関連の参考書「SQL基礎」を買い込んだ。SQLの知識もなかったわたしは、参考書を読んでもちんぷんかんぷんではあったが、5ポイントという最低のランク付けに最初からなめてかかり、巻末の問題集の答えを暗記するくらいで試験当日を迎えた。

楽勝のはずが……

 その日、MCPの資格取得で訪れたのと同じ試験会場に出向き、問題が出題されるPCの前に静かに座った。頭の中では「楽勝」という2文字が踊っていた。

 一呼吸おいて、いよいよ試験開始のボタンをクリック。すると、参考書の問題とは似ても似つかない、文章題がいきなり目の前に現れる。まったく分からず、取りあえずパス。次の問題を読み始める。しかし、それも分からない。パス。3問目。ええぇー、分からん。パス。4問目。ど、どうしよう。やっぱりパス。そんなことの繰り返しで、20問中、自信を持って答えられたのは4問だけという体たらくだった。

 まずい、このままでは落ちてしまう。いくつかある選択肢から正しいものを選ぶだけのテストだ。頑張れば何とかなるのではないか……。意を決して、パスした問題に取り組み始めたが、この時点で既に残り時間は5分を切っていた。ない知恵を絞っても、自信の持てる解答など浮かんでくるはずもなく、結局、必要な合格点を大きく下回る結果に終わった。

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