Oracle、BEAに約67億ドルの買収提案――BEAは「評価が低過ぎ」と返答

Oracleが、BEAに対して買収を提案。BEA側は、提案を「当社を著しく低く評価したもの」として退けている。

» 2007年10月13日 07時07分 公開
[ITmedia]

 米Oracleは10月12日、米BEA Systems買収を提案する文書を、BEA取締役会に9日に提出したと発表した。BEA株式を、1株当たり17ドルの現金で買収する意向だという。買収総額は約66億6400万ドルになる。この金額は11日の終値に25%のプレミアムを乗せた水準だが、BEA側では「当社を著しく低く評価したもの」とし、提案に合意する意図がないことを明らかにした。

 Oracleは、BEAの買収により「エンジニアリング面でのリソースが増えることでミドルウェアスイートの開発が加速し、OracleおよびBEA双方の顧客の利益になる」とみている。今回の提案は「BEAの経営陣と過去数年にわたり何度も対話を繰り返した末の結論」であり、「できるだけ早く、友好的に取引を完了できることを期待している」としている。

 一方のBEAは、提案に対する返答文書を11日付でOracleに送付したという。文書の中で同社は、同社株が市場で評価されていないのは「情報の不足」によるもので、実際の企業価値はもっと高いはずだとコメント。さらに、Oracleが同社の直接の競合である点を指摘し、買収に向けた議論が長期にわたるようなことになれば、機密情報の開示など「お互いの事業や株主の利益を損なう可能性がある」とし、そうした手続きを進めることは「考えられない」としている。

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