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» 2007年11月15日 16時51分 公開

ソニックウォールが16コアCPUのUTM、「3本柱」で大企業に攻勢

ソニックウォールは、大規模ネットワーク向けにマルチコアCPUを搭載したハイエンドのUTMアプライアンスをリリースした。

[堀見誠司,ITmedia]

 UTM(統合脅威管理)ベンダーのソニックウォールは11月15日、大企業向けの製品ブランド「E-Class」を発表すると同時に、UTMアプライアンスのハイエンド機3製品をリリースした。同社は今後、UTMにSSL VPN、メールセキュリティを加えた3つの製品ラインで大規模データセンターにおける統合セキュリティの需要に応えていくという。

画像 二重化電源/空冷ファンに対応するNSA(E7500のみ)。検知エンジンはパケットの再構築なしに高速スキャンを行うことができ、音声などのリアルタイムアプリケーションに対して有効

 ソニックウォールはこれまで中堅・中小企業(SMB)マーケットにフォーカスしてUTM製品を提供していたが、「管理のしやすさ、コストの低さは大企業ユーザーも求めている」として、このほどエンタープライズグレードの高性能なアプライアンス製品を「E-Class」ブランド下で投入することを明らかにした。E-Classには「UTM」「SSL VPNアクセス」「メールセキュリティ」の3つのカテゴリがあり、今回同社が発表したのは「Network Security Appliance(NSA)E7500」を含むUTMのハイエンドモデル3製品。いずれもギガビットイーサネットポートを装備している。

 NSAは、大規模ネットワーク向けの統合セキュリティ製品としてマルチコアのCPUを採用し、従来製品よりパフォーマンスを大幅に向上させた。ディープパケットインスペクションやトラフィック分類といったファイアウォール処理を複数のプロセッサで受け持ち負荷分散することで、16コアの最上位モデル「E7500」では最大スループット5.5Gbpsを実現。すべてのセキュリティ機能動作時にも1Gbpsのスループットが出せるという。

 E7500のほかに、主にCPUのコア数と性能が違う「E6500」「E5500」が提供される。特にE7500について「価格性能比で並ぶ他社製品はない」(堀野春雄チャネルアカウントマネージャ)と、同社はパフォーマンスの高さを強調した。

 また、NSAでは新OS「SonicOS 5.0」を搭載する。SonicOS 5.0はアプリケーションファイアウォールを実装したのが特徴で、HTTPのほか、SMTP/POP、FTPといったアプリケーションのトラフィックの中身を見てフィルタリングすることができる。不正なSSL証明書をチェックする機能やアプリケーションごとの帯域/ポリシー管理、ネットワークのステータス情報を動的に更新するダイナミックGUIにも対応する。

 3製品の価格(税抜き)は、E5500が196万円、E6500が274万4000円、E7500が490万円。12月中旬より受注開始となる。

画像 10月にソニックウォール日本代表に就任したばかりのマイク小池氏。入社以前はインテル、アダプテック、アジレント・テクノロジーといった企業で要職を務めた

 E-ClassではESAのほかに、SSL VPNの「SonicWALL Aventail」、スパムメール対策の「SonicWALL Email Security」という、同社がここ2年間で買収した企業の技術を利用した製品のリリースが予定されている。10月1日付で日本支社代表に就任したマイク小池氏は、今後3つの製品ラインを柱としてエンタープライズ向けに事業を展開しながら、日本市場において販売チャンネルの拡大や、「力を入れている」という製品のローカライズ(日本語化)を継続して実施していくと語った。

 「複雑さを嫌い、性能と品質には妥協がない大企業ユーザーは、管理が難しくパフォーマンスの低いセキュリティソリューションに費用を掛けたくない。逆に言えば、セキュリティ製品でも対価に見合えばちゃんとお金を出す。高性能で管理の容易なE-Classはまさに、これに適している」(小池氏)

 E-Classは現在機能別に3つのラインに分かれているが、将来はソニックウォールの管理サービス「GMS(Global Management System)」で3つの製品群を統合管理できるようにするとしている。

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