放送技術を積極投入――NECが法人向け映像サービスを大幅強化

NECは、放送業界で培った映像処理やネットワーク配信技術を活用し、業界や用途に応じた法人向けの映像サービスを提供する。

» 2007年11月16日 15時39分 公開
[ITmedia]

 日本電気は11月16日、業界や用途に応じた映像サービスをメニュー化し、新開発の全業種向けサービスと組み合わせて提供すると発表した。放送・通信業界での経験を生かし、法人向けに展開する。

 同社では、映像サービスの提供対象分野を放送事業者、通信事業者、官公庁、映画事業者、全業種向けの5つに分類。各分野で求められる映像の制作や伝送、配信サービス、また携帯電話を利用した双方向コミュニケーションサービスとの連携などをメニュー化して、それぞれ提供する。

 また、街頭ディスプレーなどを利用した電子広告の配信と効果測定を行う「デジタルサイネージソリューション」と、熟練技術者のノウハウを映像化して教育などに利用する「技術継承映像ソリューション」も開発。全業種を対象に提供する。

 新製品では、映像圧縮方式にH.264 MPEG-4/AVCを採用し、2PASS処理や独自の高画質化技術を実装したHDTV対応エンコーダ「VC-7300」、同デコーダ「VD-7300」、ストレージにフラッシュメモリドライブを採用し、RAID構成が可能なビデオサーバ「RS-1000 Armadia」を同日発売した。

 価格は、VC-7300が980万円から、VD-7300が400万円から、RS-1000が個別見積り。デジタルサイネージソリューションは200万円から、技術継承映像ソリューションは98万円から販売される。同社は今後3年間で1200億円を超える売り上げを見込んでいる。

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