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» 2008年01月10日 17時35分 公開

モバイルセントレックスとICTツールの関係モバイルセントレックスのススメ(2/3 ページ)

[三浦竜樹,アイ・ティ・アール]

コミュニケーション/コラボレーションツールの現状と将来

 コミュニケーション/コラボレーションツールが分類される「社内情報連絡」分野への企業のIT投資の注力度が高いことは分かったが、コミュニケーション/コラボレーションツールといっても実に多岐にわたる。次に、企業におけるコミュニケーション/コラボレーションツールの利用状況および将来の導入予定についてみてみよう。

図2 現在利用中/近い将来に導入したいコミュニケーション/コラボレーションツール(複数回答)、出典:IDG Computerworld Technology Research、ITR

 コミュニケーション/コラボレーションツールの代表格は、これまでもメールやスケジュール共有、共有すべきファイルの保管場所を備えるグループウェアであるが、その利用率は全体の91.6%となった。また、近い将来導入したいとする企業を合わせると100%に達し、グループウェアを利用しない企業は近い将来ほぼなくなるといえる。また、これまでグループウェアとともに情報共有の基本となってきた「共有ファイル・サーバ」もほかのツールと比べ圧倒的に導入率が高く79.3%となっている。

 一方、近年はリアルタイムのコミュニケーション/コラボレーションツールとして、海外で普及してきたIMやビデオ(Web)会議システム(PC利用型)、ホワイトボード(ExcelやPowerPoint画面の共有・共同編集)といったツールは、20%以下にとどまっており、国内ではまだ導入が進んでいない状況である。加えて、「ビデオ会議システム」はまだ専用端末型の方がPC利用型よりも10%強利用企業が多い結果となっている。

 近い将来、最も多くの企業が導入したいと考えているコミュニケーション/コラボレーションツールはイントラブログ/社内SNSで、24.7%と約4社に1社の割合となった。Web2.0の流行を受けて、企業内での社員同士の情報発信/共有・コミュニケーションの促進を目筆者も、代表的なツールや導入における留意点、成功事例といった顧客からの問い合わせを非常に多く受けている。

 次いで高い導入予定率(21.7%)となったのは、現在の導入率が最も低かった「BPM(ビジネスプロセス管理)」である。BPMというとコミュニケーション/コラボレーションツールと捉える人は多くないかもしれないが、さまざまなWebアプリケーションや業務アプリケーション、またそれぞれに利用されるデータや情報も、ビジネスプロセスに沿ってナレッジワーカーに提供されるようになることが今後期待されている。

 簡単な例を挙げると、遠方の顧客との打ち合わせ日時をグループウェアに入力すると、出張手配のアプリケーションが立ち上がり、交通機関や宿泊先を確定する。すると、出張申請が自動的に上司に通知され、上司はその許認可のボタンをクリックするといったものである。すなわち、ここでいうBPMは、BPMスイート製品のようなものではなく、フロントエンドに近い簡易BPM機能と捉えていいだろう。そして、BPMと同様にワークフローソフトも20%を超える結果となっている。

 リアルタイムのコミュニケーション/コラボレーションツールに注目すると、ビデオ(Web)会議システム(PC利用型)の導入予定率が約20%と高いものの、ホワイトボードやIMは15%にも届かず伸び悩んでいる。ホワイトボード機能に関しては、ビデオ(Web)会議システムにも備わっているケースが多いことも、導入予定が低くなった要因と考えられる。

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