Salesforce、クラウドコンピューティングサービスを発表

Force.comにログイン回数に応じた課金方式を導入するとともに、クラウドコンピューティング用のアプリ開発ツールを発表。

» 2008年01月18日 10時07分 公開
[ITmedia]

 米Salesforce.comは1月17日、企業にクラウドコンピューティングを提供する「Force.com Cloud Computing Architecture」を発表した。オンデマンドアプリケーション構築用のプラットフォームであるForce.comに、ログイン回数に応じた課金方式を導入するとともに、クラウドコンピューティング環境上でアプリケーションを構築する開発者のためのツール群「Force.com Development-as-a-Service(DaaS)」を投入する。

 Force.comは昨年9月に発表されたPaaS(Platform as a Service)型オンデマンド開発プラットフォーム。ログイン回数に応じた課金方式は、Force.com向けに開発されたアプリケーションを利用する企業に対し、使う頻度が少ない企業や部門でも気軽に利用できるように考案されたものだ。例えば、会計部門は支出報告アプリケーションを毎日使用するが、販売マーケティング部門は月に1度程度しか使用しないといった場合、会計部門は無制限にアクセスできるよう設定、一方販売マーケティング部門はログインごとに課金するよう設定することが可能になる。

 ログイン1回当たりの料金は5ドルだが、2008年末までは特別割引として1回当たり99セントで利用可能。企業は1ユーザー当たりログイン5回分(有効期間は1カ月)を購入する必要がある。定額で無制限にログインする場合の料金は1カ月当たり50ドルから。

 Force.com DaaSは「Metadata API」「IDE」「Sandbox」「Code Share」からなり、Sandbox以外は開発者向けプレビュー版がForce.comのサイトで無償提供されている。SandboxはオンデマンドCRMのUnlimited Editionに含まれ、ほかのエディションでは有償での提供となる。

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