SEから女性シンガー転身、支援する秘密の集まりとは会社を辞めよ、シャバへ出よう(4/5 ページ)

» 2008年02月09日 00時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

「マクドナルド的」職場を改善

 ハンバーガーチェーンを運営する日本マクドナルドは、同社が運営するハンバーガー店の現役の店長から訴訟を起こされた。店長は未払いの残業代と慰謝料を求めているという。1月28日、東京地裁は日本マクドナルドに対して約750万円の支払いを命じた。

 店長が訴訟を起こす原因になったのは、日本マクドナルドが店長を経営者と同じ立場にある管理職とみなし、残業代を支払わなかったこと。この店長が残業代を支払わなくて済む労働基準法上の「管理監督者」に該当するかが争点だ。

 日本マクドナルドに問い合わせると「当社の主張は正しいと認識しており、控訴しました」というコメントが返ってきた。

 訴訟の行方がどうあれ、何年もただ働きさせられたこの店長が気の毒なのは間違いない。それこそ人生の無駄使いと今では後悔しているかもしれない。

 このマクドナルド問題を「ソフトウェアで解決する」という人がいる。東京・千代田のソフトウェアベンチャー、ウィンワークスの渡辺邦昭社長だ。

 かつて渡辺さんは、サプライチェーンマネジメントソフトウェアを提供する米i2 Technologiesの日本法人で社長をしていた。半導体部品などの需要予測、生産管理の最適化システムを考えているうちに「この仕組みを使って小売店などのシフト表作成の自動化ができないか」と考えた。

 ファストフード店だけでなく、多くの小売業やコールセンターなど、アルバイトや契約社員を多数抱えてシフト表作成に四苦八苦している店長は多い。

半導体のサプライチェーンからまったく新しい人事ソフトを思いついた

 そんな店長向けに、渡辺さんはシフト表を作成するソフトウェアを開発した。「土日は休む」「週に2回は通しで勤務可能」など、さまざまなルールを用意し、各要員ごとに条件を設定する。ルールに従って計算し、最も効率的で要員の満足度が高いシフト表をソフトウェアがつくり出す。

 「いわばヒューマン・サプライチェーンです」と渡辺さんは話す。一般に、サプライチェーンソフトウェアが扱うのは部品や製品などのモノが中心だ。そのため、もしかするとヒューマンの言葉に一瞬ドキッとするかもしれない。漫画・銀河鉄道999で、主人公の星野哲郎は、永遠の命が約束される「機械の体」を無料でもらえる惑星を目指した。だが実際には、その体というのはネジだった。

 渡辺さんが意図するヒューマン・サプライチェーンはもっと暖かい。「シフト作成に追われる店長、無理なスケジュールを組まれて困る従業員を救える」からだ。

 不幸な運命をたどる会社員がITで救われるのなら素晴らしい。

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