「日本のシステム開発能力は決して低くない」
ドイツの戦略系コンサルティング企業の日本法人、ローランド・ベルガーでパートナーを務める大野隆司さんは強調する。システムインテグレーターの世界が全体として下請け、孫請けといったいわゆるゼネコン構造になっているなどの欠点はあるものの、ポテンシャルは高いという意見だ。
特に日本が世界で尊敬される分野である製造業向けのシステムには「本気で世界展開すれば必ず売れるソフトウェアが幾つかある」という。
大野さんが現職についたのは2007年12月。まだ入社して2カ月余りだ。前職もコンサルティング会社だったが、「3月で45歳になる。50歳を見据えたときに、方向性の違いを感じた」という。
「もっとSI業界で影響力を出していきたい。そのためには今のポジションに移り勝負する必要があった」(大野さん)
年齢や人生のテーマなど、転職を考える際には、自分が何を重視して生きていくのかを明確にしておく必要がある。
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