Adobe、「AIR」「Flex 3」正式リリース

Adobe AIRとFlex 3を組み合わせると、オフラインでも動作するWebアプリケーションを開発できる。

» 2008年02月25日 17時10分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsは2月25日、Webアプリケーションプラットフォーム「Adobe AIR」とWebアプリケーション開発ソフト「Adobe Flex 3」をリリースしたと発表した。

 AIRはOSに依存しないアプリケーションランタイム。開発者はAIRを利用することで、HTMLやAjax、PDF、Adobe Flash、Adobe FlexなどのWeb技術を使って、オフラインでも動くWebアプリを開発できるという。AIRを使ったアプリは、開発が迅速で容易、ほぼどこからでもアクセスできるなどのWebアプリの利点と、ローカルファイルの読み込み・書き込み、ローカルアプリとの連係などのデスクトップの利点を併せ持つとAdobeは説明している。

 Flex 3はWebアプリを開発するためのオープンソースフレームワークで、Eclipseベースの開発ツール「Adobe Flex Builder 3」を含む。Flex Builder 3はAIRで動くアプリを開発するための新機能を備え、Adobe Creative Suite 3と統合されている。

 AIRとAIR SDKはWindows版とMac版が無償でダウンロード提供されている(英語版のみ)。今後、ほかの言語への対応とLinuxサポートを予定している。Flex 3は英語版と日本語版がWindowsとMac向けに提供されている。オープンソースのFlex 3 SDKと、Linux向けAdobe Flex Builder 3β版は無料でダウンロードできる。Flex Builder 3はスタンドアロン製品あるいはEclipseプラグインとして提供され、スタンダード版は249ドル、プロフェッショナル版は699ドル。

 Adobeはこの日、AOL、eBay、NASDAQ、New York TimesなどがAIRを採用したことを明らかにした。例えば、AOLはAIRを使った軽量版オンラインストレージ「Xdrive Desktop Lite」を、New York Timesはコンピュータと携帯機器の間でコンテンツをシームレスに転送する「ShifD」のβ版を立ち上げた。

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