22億のスパムメールの責任――“ハイテク”という呼称も理由に?オルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2008年03月03日 07時58分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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 しかし、実のところはどうだろうか。小林啓倫氏「シロクマ日報」違法ダウンロード、知識があれば若者は手を出さない?によれば、正しい知識さえあれば、若者は違法ダウンロードには手を出さないという。やはり、教育が大事なようだ。

 結局、ネットと著作権に関しては、現実に法が追いついておらず、イタチごっこが繰り返されているのだ。予想以上にネット社会が進んでいることも一因だろう。ここは立法府にも頑張っていただくほかはないが、おかしな改正をされてしまえば元も子もないだろう。そこは慎重に願いたい。

 これらネットの話とは少しズレるのだが、同じく著作権絡みの話題として、大野元久氏「IT's my business」の投稿変えるべきなのは法制度なのかが興味深かった。

なぜケータイ小説が流行るのか

 最近は、ケータイ小説が流行っているということについて過去に何度か触れた。昨年のベストセラーでもケータイ小説が上位を独占したことからも、その影響力がうかがえる。

 いったいケータイ小説とは何なのか。この問題について、小林啓倫氏「シロクマ日報」の投稿ケータイ小説、2つの視点では、奇しくも最近発売されたケータイ小説に関する新書本を紹介している。ぜひ目を通してほしい。

 高橋徹氏「代替案のある生活」の投稿いちばんお金を稼ぐ人が、一番偉いのかも同じ意味であり、興味深い。ここでは、文学が売れなくなっている現状についての米原万里氏の言及が紹介されている。つまり、「ものをたくさん売る人が偉い」ので、「編集者も、分かりやすく、やさしく書けという」。ある意味ケータイ小説は、最初から「分かりやすく、やさしく」書かれている良い例だろう。

 しかしここで注目すべきは、ケータイ小説の作者たちが最初からベストセラーを狙って書いたわけではないという点だ。ただ、好きなことを書き、それが共感を得てページビューを呼び、マスコミが目を付けたに過ぎないかもしれない。最近では、狙ったものも増えているのだろうが、目が肥えてきたであろう読者に受け入れられるのかどうかは未知だ。

 そしてもう一つの障壁。ケータイ事業者が用意しはじめたフィルタリングだ。これにより、ケータイ小説を発信してきた掲示板サイトに、未成年へのアクセスが制限されるというのだ。このことが、今後のケータイ小説界に何をもたらすのだろうか。注目だ。

伝わらなかった責任は?

 物事を伝えるということは、簡単なようで難しい。伝えたつもりだったが伝わっていないということが、日常でも、またビジネスの世界でもよく発生する。そして、問題になるのは大里真理子氏「マリコ駆ける!」伝わらなかった時はどちらが悪いの??でも書かれているように、伝わらなかったのは誰の責任かということだ。読者はどう思うだろうか。これは、簡単なようで難しい問題だ。

 谷誠之氏「谷誠之の「カラスは白いかもしれない」」「伝える」と「伝わる」の違いをご存知ですか?でも、伝えることの難しさを記している。そして大切なのは「伝える」のではなく、「伝わる」ことだとも。確かに、伝えよう、伝えようという思いが先に立つよりも、相手にきちんと内容が伝わる事こそが大事なのだ。

 情報が伝わらなかった責任はどこにあるのか。1つ1つ確認を取れば、いちいち考えるようなことはなくなるだろう。いまさらながら、コミュニケーションの難しさと大切さを実感させていただいた。

 それでは、このほかに気になった投稿を3本ほど紹介したい。

 佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」007のボンドカーが現実に!RINSPEED社の「スキューバ」は、007好きな筆者も、ニュースで見た時は驚いた。実は、007シリーズで登場するハイテクは、実現されているものや、実現可能なものが多い。技術の進歩によっては、「ダイ・アナザー・デイ」のステルスカーだって実現可能かもしれない。しかし、「私を愛したスパイ」に登場した水中カーは無理かも……、と考えていた。まさにファン心理がなせる業だろうか。

 磯島大氏「磯島大の「マーケティング夢想」(^_^)」お箸ちゃんと使えますか?……実は筆者も、はしの持ち方は自信がない。やはり練習しなければと思うのだが、なかなか実践できない自分がいる。

 大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」花粉症対策は、10年以上花粉症に悩まされ続けている筆者にとっても他人事ではない。すでに、目がかゆいなどの症状が出始めているので、対策をとっていきたいと思う。

 以上、オルタナティブ・ブログに2月14日から2月20日にかけて投稿された190を超えるエントリーの中から、筆者の視点でピックアップさせていただいた。

 もちろん、この記事で取り上げることができたのはごくわずかだ。もし、本記事を読んで少しでも興味を持った投稿があったならば、そのブロガーのほかの投稿も読んでみてはどうだろうか。

 さらに、「最新の投稿」「ブロガー・カテゴリー」はRSS配信もしている。リーダーなどを使って購読すれば、常に最新の投稿をチェックすることが可能だ。お気に入りブロガーを見つけることができたならば、ブロガー一覧から直接ブロガーのページに行って読んだり、そのブログのRSSを購読するという手もある。新規参加ブロガーからは、最近参加したブロガーをチェックすることもできる。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

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