富士通研究所、Java実装のプログラムを自動検証する技術を開発

富士通研究所とFujitsu Laboratories of Americaは、Javaで実装されたWebアプリケーションの動作を自動検証する基礎技術を開発した。

» 2008年04月04日 20時05分 公開
[ITmedia]

 富士通研究所とFujitsu Laboratories of Americaは4月4日、Javaで実装されたWebアプリケーションの動作を自動検証する基礎技術を開発したと発表した。

 同技術は、実用規模のWebアプリケーションに対して、さまざまな操作や入力を想定した検証ができるもの。プログラムに対して業務仕様を自動で検証できる。変数に対して、テストデータを用いずに変数のまま実行することで、あらゆる入力のバリエーションを試したことに相当する検証が可能となる。

 業務仕様には、ソフトウェアの正しさを数学的な手段で証明する形式検証技術を適用した。検証ツールには、NASA Ames Research Centerが開発したオープンソースの検証ツール「Java PathFinder」を採用した。

image Webアプリケーション向け検証技術

 同技術を適用した実験では、約30個のテストシナリオを用いて人手で検証していたWebアプリケーション機能1つに対して、1000個以上のテストシナリオに相当する検証ができ、テスト工程の30%〜50%を自動化できるようになったという。

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