KLab、マルチマスター構成に対応した「repcached」の最新版を公開

KLabは、マルチマスター構成に対応する「repcached」の最新版をクラブラボで公開した。

» 2008年04月11日 17時35分 公開
[ITmedia]

 KLabは4月11日、ノウハウや実験的なサービスをオープンソースソフトウェアとして公開しているWebサイト「クラブラボ」にて「repcached」の最新版であるrepcached 2.0を公開した。ライセンスは、BSD License。

 repcachedは、オープンソースで公開されているオブジェクトをメモリにキャッシュするデーモン「memcached」をベースに、データのレプリケーション機能を追加実装したもの。

 memcachedは、いわゆるメモリキャッシュサーバとして機能するもので、データベースのキャッシュやセッションの保存先として用いられることが多い。しかし、冗長構成が組めないという理由で採用を断念せざるを得ないケースもあったが、repcachedではその問題をクリアできる。

 従来のrepcachedでは、シングルマスター/シングルスレーブ構成でしか運用できず、クライアントアプリケーションがデータを書き込む上で、どのサーバのrepcahcedがマスターなのかを、クライアント側が判別するか、keepalivedなどを併用するなどの工夫が必要だった。

 これが最新版では、memcached 1.2.5をベースに新たにマルチマスター構成に対応。マスターを判別する必要性がなくなり、両方のサーバに対してデータを書き込むことが可能となり、利便性が向上している。

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