「iPhone SDK」の検討を始めたエンタープライズアプリ開発者(3/3 ページ)

» 2008年04月15日 17時49分 公開
[Daniel Drew Turner,eWEEK]
eWEEK
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 「ActiveSyncのサポートは、エンタープライズ市場でのiPhoneの将来性を保証するものだ」とクリシュナピライ氏は話す。

 「既にActiveSyncを利用している企業の一部は、iPhoneの導入を決めるかもしれない。しかし当社のターゲット市場は、iPhoneを電子メール専用ソリューションとして考えるのではなく、モバイル技術に対して総合的なアプローチで臨んでいる大手・中堅企業だ。また、デュアルファイアウォールインフラをベースとした厳格なセキュリティポリシーを採用している大企業には、ActiveSyncは向いていないかもしれない。SDKが利用できるようになったのに伴い、当社の製品の機能をさらに充実させるつもりだ」

 「AppleのSDKは、iAnywhereをめぐるSybaseの方針に影響を与えるか」との質問に対してクリシュナピライ氏は、「われわれは現在このSDKを検討中であり、その有用性が確認できれば、iPhone向けのサービスを多数追加するつもりだ」と語っている。

 クリシュナピライ氏によると、iAnywhereの現行版は、SybaseのInformation Anywhereスイートのモバイル電子メール機能の部分であり、iPhone SDKをベースとしていないという。「iAnywhereでは、iPhoneのネイティブな電子メールクライアントのIMAPクライアントプロトコルを組み合わせることによって電子メールの同期化機能を提供するとともに、企業ディレクトリとアドレス帳の参照にはWebブラウザベースのアプローチを採用している」と同氏は話す。

 「われわれはSDKの検討を始めたばかりだ。これは非常に有望そうであり、われわれのニーズにも合致するだろう。残念ながら詳細については語れない。6月に出荷されるまでの間、Appleとの守秘義務契約に縛られているからだ」(同氏)

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