RSSフィードをマッシュアップしてメディアが作れる「MODIPHI APPS」が提供開始

Webページの情報をRSSフィード化し、再配信をしたりWebサイトに組み込んだりできる機能を持つアプリケーション製品群を、モディファイが提供し始めた。

» 2008年05月19日 18時55分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 モディファイは5月19日、WebサイトのRSSフィード化やウィジェットのスクリプト作成ができるWebアプリケーションを統合したスイート製品の提供を開始すると発表した。

image MODIPHI APPSのアーキテクチャ

 RSSフィードの生成や管理ができるアプリケーションを集めたスイート製品「MODIPHI APPS」を提供する。同製品を利用すると、複数のWebサイトの情報をRSSフィードに変換してWebページを作成したり、RSSフィードリーダーやウィジェットなどを組み合わせたRSS配信のポータルページを構築したりできる。IRサイトや企業ポータルでの活用、RSSフィードによるニュース配信などを想定している企業に売り込む。

 MODIPHI APPSを構成するツールは、記事や画像の表示に加え、全文検索やアーカイブ機能を備えたフィードリーダー「READER」、RSSフィードの生成や管理、効果測定ができる「FeedMS」、RSSアイコンやブログパーツを作れる「WIDGETS」など。HTMLやXHTML、RSS、AtomなどWebページを構成する情報をRSS2.0に変換し、これらのツールを使って情報配信に結び付ける仕組みとなっている。


image 「WebページにRSSフィードをプラグインすることで、動的なWebページを作成できる」とMODIPHI APPSの特徴を述べる小川氏

 Webページを作成するツールとして一般的なのはCMS(コンテンツ管理システム)だ。モディファイの小川浩代表取締役兼CEOは、シックス・アパートのCMSツール「Movable Type」(MT)を競合製品に挙げ、「MTがWebサイトのCMSであるのに対し、MODIPHI APPSはWebデータのCMS」と製品のすみ分けを強調した。

 小川氏はMODIPHI APPSの販売戦略にも言及。企業内検索システムを提供するノルウェーのFast Search & Transferが検索技術で競合するGoogleが注力していないエンタープライズの分野に投資をして効果を上げた例を基に、「(個人向けの)iGoogleやFeedBurnerと似ている点もあるが、法人向けサービスとして展開する」と差別化を強調した。

 価格は保管できるファイル数が1Gバイト、HTMLからRSSを生成できるURLが5つの場合、月額5250円から。SaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供する。カスタマイズや規定の容量を超える場合は個別見積もり。年間100社への導入を目指す。

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