ミラポイントは、IPアドレスのデータベースを利用して受信メールがスパムであるかどうかの判定精度を高める新機能を発表した。
ミラポイントジャパンは5月28日、スパムメール対策の新機能「Mirapoint Reputation Hurdle」を発表した。メールセキュリティアプライアンスサーバ「Mirapoint RazorGate」シリーズで提供する。
新機能は、IPアドレスを収集、分析するデータベース「リアルタイムディテクションセンタ」に受信メールのIPアドレス情報を通知し、スパムメールであるかどうかを判定するもの。リアルタイムディテクションセンタでは、一日に10億以上のIPアドレスを収集し、独自技術で電子メールの構成パターンや配信パターンを分析。スパムメールを大量送信する「ゾンビPC(ハッキングされたPC)」のIPアドレスデータと照合することで、受信メールの安全性をチェックする。
この機能を活用することで、スパムメールの疑いがある電子メールの判定精度が高まり、正規の電子メールを誤ってスパムと判定(誤検知)するリスクが軽減される。データベースは同社が常に更新しているため、企業のメールシステム担当者などがデータを更新する手間がないという。
ディテクションセンタへ判定依頼する際のクエリサイズは0.5Kバイトほどで、ディテクションセンタは300ミリ秒の速さで結果を返信するため、メールシステムのパフォーマンスに与える影響は少ないという。
新機能を搭載したMirapoint RazorGateシリーズは6月19日から出荷され、価格はオープンとなっている。
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