ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」のTwitter! TechCrunch? や、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のHaru.fmはTwitterの避難先になり得るか? を見る限り、「Twitter」の調子が悪かったようだ。筆者はTwitterを使わないので問題なかったが、澤氏のいうように、中毒状態の人にとっては困った問題だったろう。Twitterは中毒性が高いサービスなのだ。
そこで吉川氏は、「そろそろ、Twitterの避難先とでもいうべきサービスが台頭してきてもおかしくない」として、オルタナブロガーの朴世鎔氏が提供している「Haru.fm」を候補の1つとして紹介している。確かに、Twitterユーザーにとって、大事なのはTwitterそのものではなく、現在つながっている人たちだろう。このことは、新しいサービスを模索している人たちにとっても、大切な着眼点かもしれない。吉川氏はまた、ソーシャル時代の新しい人間関係モデルという投稿の中で、Googleが新しく提供する「Friend Connect」について紹介しているが、これも1つの「人間関係モデル」として成長していくだろうか。
こうしたネットサービスは、サービスを提供するベンチャー企業が牽引しているように思えるが、その一方で小川浩氏「Speed Feed」の超絶プレゼンで知られる起業家のベンチャー、身売りへ。にあるように、ベンチャーの「買収」や「身売り」も、ますます進んでいく。
もうすぐ自動販売機でのタバコの購入には、成人識別ICカード「taspo(タスポ)」が必要になる。すでに導入されている地域では、自動販売機でのタバコの売り上げが減少したために、タスポ搭載機にタスポをぶら下げておき、誰でも購入できるようにしていた自営業者まで現れた。
しかし、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の「免許」でたばこは買えるんだ(驚)でも書かれているように、そもそもタスポでしか買えなくなるというのはマヤカシだ。実際にどれだけ導入されるかは未知数だが、免許証を利用した認証も可能な自動販売機が登場するようだ。免許証を持っていない人はそれでも買えないが、コンビニやスーパーなど対面で買えばいい。
そもそも、タスポのようなカードを新しく発行するということ自体が間違いだろう。本来は家庭や学校でしっかりと教育し、未成年の喫煙行動が起きないようにするのが筋だからだ。結局は、前述のようにタスポをぶら下げた自販機みたいなものが登場すれば、子供でも買えてしまうのだ。年齢認証は、年齢がハッキリする免許証など、もっと別の方式でやるべきだろう。
そして、年齢認証という意味では、もっと驚くべきことがオルタナブロガーより報告された。加藤恭子氏「きょこ コーリング」のえー!未成年はビールのサイトが見れないの?? だ。これにしても、入力する際に虚偽の申告をすれば閲覧可能だが、コメントで紹介されたJTの場合、電話による宣誓の録音までさせるというから徹底している。
しかし、どこまで認証の手間をかけさせるべきか。企業も考えどきかもしれない。
今回のアクセスランキングでも上位に入った栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」のドコモさん、JASRACの許しを得ましたか?、「ポケットU」についてもう少し詳しく検討してみる(1)、「ポケットU」についてもう少し詳しく検討してみる(2)といった一連の投稿を、ぜひ読んで欲しい。
これは、NTTドコモが新しく始めるサービスについて、著作権問題はクリアしているのか? という話題だ。コメントを見ると問題はないようだが、過去に本稿でも何回か取り上げた「MYUTA事件」の例もあるので、注目してみるのもいい。
Windowsは重い。そう感じているユーザーは多いだろう。筆者の印象でも、Vistaになってハイスペックマシンになったはずなのに、重く感じることも多い。そして、佐藤比呂志氏「隠れた財産」のWindows 7 軽量カーネルを搭載せずによれば、次期Windowsでも軽量化という点は期待できないようだ。
佐藤氏は「当分は、MACにParallelsを入れてXPを動かすしかない」と結論づけているが、Macintoshは軽いのだろうか。
吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」の「まだWindowsなのか?そろそろMacか?」を考えてみたでは、新しいマシンを導入するにあたって、WindowsとMacintoshどちらにするかを悩んでいる。数多くのコメントが寄せられており、参考になるかもしれないので、同じような悩みのある方は一読をオススメする。
Macintoshに関しては、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の古いMacの有効活用例という面白い投稿もあった。これはなかなかユニークな再利用法だ。
パソコンを選ぶときに大切なのは、実はキーボードではないだろうか。やはり入力デバイスとして、キーボードは、まだまだ重要だと思う。そのキーボードについて、竹内克志氏「Software Development」の使いにくい日本語キーボードと、小椋一宏氏「テクノロジー解放日記」のキーボードの話という投稿があった。筆者にとっては日本語仕様のキーボードで使いづらいと思ったことはないのだが、ニーズもいろいろあるのだなと感じた。
「空気を読む」。そのこと自体は大事だが、なにごともやり過ぎはよくない。最近では、「空気依存症」なるものも存在するようだと、辻俊彦氏「キャピタリストの視点」の空気依存症を読んで分かった。
この「空気」については、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のAKYでいこう!や、北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」の水と空気という投稿もある。それぞれの立場から書かれていて興味深い内容だったので、ぜひ目を通して欲しい。
このほかに気になったものを4つほど紹介したい。
吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のDipityによるコンテンツの時系列陳列は美しいは、なかなか興味深かったので、思わず筆者が複数持っているブログで試してみた。筆者の最近の年表みたいなものができ、情報整理という意味でなかなか面白い。
松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」の本当に実用的な名刺とはも参考になる。そろそろ新しいデザインの名刺を作ろうかと思った。
西脇資哲氏「IT世界の車窓から」の出た!、オープンソース焼きそば,@東京ビックサイト(写真アリ)は、残念ながら筆者が参加できなかったイベントでの頒布だったので羨ましかった。
加藤和幸氏「てくてくテクネコ」の謎の豆しばは、テレビ東京系での久米宏の経済番組内で頻繁に流れていたので気になっていた。
以上、5月22日から28日にかけての「オルタナティブ・ブログ」への投稿の中から、筆者の視点からピックアップさせていただいた。しかし、これらは160を超える投稿の中の、ごく一部だ。本稿を読んで「オルタナティブ・ブログ」に興味を持ってくれたならば、ぜひ、ほかの投稿にも目を通していただきたいと思う。
ITの今を知る、新たな発見があるだろう。
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