コラム
» 2008年06月10日 14時30分 公開

iPhoneの秘伝のソースは“あなた”愛着を抱かせる不思議な魅力(2/2 ページ)

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK
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 iPhone 1.0では、Appleはパーソナルコンテンツ、すなわち音楽、写真、ビデオ、Webなどの機能を重視した。画像と音楽は非常にパーソナルなものである。わたしの友人は6週間ほど前にiPhoneを買った。その友人は先日、トレードショウに行ったときに、iPhone上で妻と子供の写真を見せびらかしたそうだ。「iPhoneがとても気に入っている」と彼は話す。彼はiPhoneを買う前はAT&T 8525を使っていたが、「難しすぎて使いこなせなかった」という。

 Google Maps、気象情報、YouTubeの動画もパーソナルな側面を持った情報やエンターテインメントを提供し、Appleはこういったサービスを驚くほど簡単に利用できるようにした。それに比べ、わたしのN95で気象情報にアクセスするには、Webアイコンをクリックし、メニューから「AT&T Internet」を選択し、「Bookmarks」をクリックし、さらに「AT&T MediaNet」を選択しなければならない。iPhoneで同じ情報を得るには、ウェザーアイコンをタップするだけでよい。iPhoneは“あなた”にとって重要なものを重視し、それを簡単にアクセスできるようにしているのだ。

 AppleはiPhoneにパーソナリティも与えている――ユーザーの動作に反応させることによって、まるでそれが生きているように感じさせるようにしているのだ。iPhoneを横にすると画面も横向きになり、デバイスを顔に近づけるとUIがスリープモードになる。こういった機能には、愛着を抱かせる不思議な魅力がある。

 そしてマルチタッチスクリーンである。その重要性は単にタッチ機能だけにあるのではない。人間は道具を使う生き物であり、われわれは本能的に手や指を使うのである。人々は美しい物にどう反応するのか思い浮かべれば分かる。人々はそれを見つめ、すぐに手を伸ばしてそれに触ろうとする。

 iPhoneはタッチ機能をユーザーの操作対象にまで広げた。写真や音楽、さらにはGoogle Mapの道案内までもタッチ操作の対象にしたのだ。恋人や子供の写真を指で拡大/縮小する機能が親近感を与えるのは、それに触るからである。この操作方法はデバイスをさらにパーソナルなものにする。そしてユーザーはiPhoneに愛着を抱くようになるのだ。

 おそらくiPhoneの欠点は、バージョン2に関してばかげた期待が盛り上がっている理由の1つなのかもしれない。わたしの予想はこうだ――Appleがほかにどんなことをするにせよ、iPhone 2.0は最初のバージョンよりもパーソナルなデバイスになるだろう。それもすべて“あなた”のためなのだ。

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