あらゆるユーザーに寄り添う機能――『Cognos 8』が活躍する利用シーンBI特集(2/2 ページ)

» 2008年06月11日 10時08分 公開
[村上敬,ITmedia]
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ユーザーの業務とのマッチングが大切

 例えば経営層であれば、細かい情報は不要で、要約された情報だけでいいというニーズがあり、ダッシュボードやブリーフ・ブック(セグメント別の営業成績、次期見通しなど経営情報を様々な切り口でまとめた報告書)の提供が重要になる。

 一方、部門のマネジャーには精度の高い予実管理が求められるが、案外、現在の自分の実績を正確に把握していないというユーザーも多い。そこを見せるためには、いわゆるスコアカードで、会社や部門の目標に合わせてパフォーマンスをモニタリングすることが有効だ。

 さらに現場でたまにしかBIを使わないというカジュアルなユーザーであれば、まさにオンデマンドで、欲しいと思ったときにすぐにたどり着けるようなサーチ機能の提供が鍵になる。コグノス製品でいえば、『Cognos 8 Go! Search』で、サーバに保存されたリポートやダッシュボード、分析、業績評価指標などのコンテンツを全文検索するインタフェースを提供している。例えばある商品についての情報が欲しいときには、商品名で検索すると、その商品名がリポートの名前に入ったものはもちろん、リポートを開いて初めて見えるコンテンツに商品名が含まれるリポートも見つけ出せる。

 また、部門ごとの切り口にも対応が必要だ。例えば経理財務部門には、ファイナンシャル・パフォーマンス・マネジメント(FPM)の視点からプランニングのソフトウェアの提供を始めたが、実績を見て、必要であればプランを修正することもCognos 8の1つの環境の中でできるように進化させている。

 このように個々のユーザーにマッチした形で、使いやすい手段を提供していくことによって、ユーザーはIODの価値を本当に実感することになるのだろう。

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