コグノス、BIソフトの最新版「Cognos 8 v3」を発表

コグノスは主力のBIソフトウェア製品シリーズの最新版を2月1日に発売すると発表した。

» 2008年02月01日 08時00分 公開
[ITmedia]

 ビジネス・インテリジェンス(BI)大手のコグノスは1月31日、都内で記者発表会を開催し、主力のBIソフトウェア製品シリーズの最新版を2月1日に発売すると発表した。より広範囲なユーザーへの的確な情報提供、システム管理負担の軽減、サポートの充実を図る。

 「Cognos 8 v3」を発売する。2005年に発表した「Cognos 8」の3回目のメジャーバージョンアップとなる。バランススコアカードなどの「Cognos 8 BI」、計画や予測をする「Cognos 8 Planning」、BIコンテンツの検索機能を持つ「Cognos 8 Go!」などを単一の基盤に盛り込んだ。顧客への導入支援サービスや利用者の役割に応じたトレーニングも充実させた。

 より広範囲なユーザーに的確な情報を提供する新機能として、「エクスプレス・オーサリング・モード(Express Authoring Mode)」を挙げる。従来のシステム部門を中心にしたリポート機能に、新たに財務情報や経営情報など特定のデータを利用する専門分野のユーザー向け機能を提供する。直観的な操作で財務諸表形式の財務リポートを作成できるようにした。

 ビジネス側のユーザーがモデリングを実践できるTransformer機能も追加した。新OLAPキューブを構築し、各ビジネスグループのユーザーが独自にパフォーマンス情報を作成できる。

 新機能のブリーフ・ブックはリポート作成に用いる。異なるレイアウトで構成される複数ページを一体化し、重要な情報を集めたリポートを簡単に作成できるという。

システム管理者の負担軽減

 システム管理者の負担を軽減するため、予防的な管理機能も追加した。システム管理者がシステムに関する評価指標を一覧で確認し、しきい値を設定して監視できるようにする。評価指標が下降したり、上昇したりして注意が必要になった場合に、アラートを受信できる。

 「アップグレードマネジャー」も提供する。アップグレードやシステム変更など新しい技術の導入プロセスを簡素化する。ビジネスの変化への対応力を高められるとしている。

 コグノスは今後、Cognos 8 BIやCognos 8 Planningを中心に全社展開するフレームワークをパッケージ化する。既存パートナーとの連携をより強化する一方、コンサルティング企業を中心とした新規のアライアンスパートナーも開拓する。

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