NEC、ネットワークで環境対策と業務効率化を推進Interop Tokyo 2008

Interop Tokyo 2008に出展するNECは、グリーンITを推進するサーバ製品群ネットワーク機器、社員の業務効率を高める新製品を披露している。

» 2008年06月12日 07時26分 公開
[ITmedia]

 NECグループは、6月11日に開幕したInterop Tokyo 2008で環境対応を強化したサーバ製品群やネットワークシステム、企業の生産性向上を図る新製品を紹介した。

 データセンター向けサーバ製品シリーズの「Express5800/i」は、クアッドコアまたはデュアルコアのIntel Xeonプロセッサを採用しつつ、従来製品に比べて低消費電力化を図り、待機時では最大で40%の削減を実現。フル稼働時でも平均60ワットの削減を図るなど、処理性能を向上させつつ、環境対応を強化している。

Express5800/i

 ルータおよびスイッチ製品では、小規模向けLANスイッチの「UNIVARGE QXシリーズ」に省エネモードを搭載。通信状態を表示するLEDランプの点灯をオフにして稼働時の消費電力を抑制する機能で、消費電力を15%程度削減できるという。ギガビット対応の「UNIVARGE IP8800シリーズ」では、従来モデルに比べて40%程度の省電力設計を実現し、モジュール単位やポート単位で電源オン/オフできるきめ細かい電源設定機能を搭載した。

 クライアント製品関連は、リモート接続時におけるパフォーマンスの向上を図る新製品や情報漏えい対策製品を出品。リモートアクセスソリューションの「UNIVERGE Secure Branch」では、WAN高速化機能をクライアントPCで実現した「WAN Booster Mobile」を参考展示した。WAN Booster Mobileは、データのキャッシュや差分転送、圧縮、プロトコルの最適化といったWAN高速化アプライアンスの機能をPCで実現し、「外出先などのさまざま社外環境からリモートアクセスした場合でも業務におけるパフォーマンスを向上させる」という。ブースのデモ展示では5Mバイトのファイルをダウンロードした場合でも約20倍の高速化が図られていた。

WAN Booster Mobileを使用した場合
WAN Booster Mobileを使用しない場合

 情報漏えい対策製品の「SecureRedirector」は、PCで作成したドキュメントなどのデータをNASへ保存する機能を搭載する。データはPCのHDDに一切保存されないため、PCが紛失、盗難した場合でも情報漏えいのリスクを低減できる。保存処理は自動的に行われるため、ユーザーが意識することなく、通常の操作でデータが保護される仕組みとなっている。同社では法人向けPC「Mate」や「VersaPro」に組み合わせてセキュリティソリューションの1つとして展開していくという。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ