IE 8のβ2では、互換性問題の検出やカスタマイズツールのアップデートなど、企業のIT担当者のニーズに応えた機能も盛り込まれる。
米MicrosoftのInternet Explorer(IE)開発チームは6月11日、IE 8β2に盛り込む予定の企業向け機能について説明した。
同チームの公式ブログによると、IE 8の企業向け機能は、企業のIT担当者からのフィードバックに基づいている。IT担当者からは、技術の配備やアップデート管理、アプリケーションの互換性、セキュリティなどの改善が要望として挙がったという。
IE配備に関しては、「IE 7をWindows XPの一部として配備するのが難しい」という意見を受け、IE 8をWindows Vistaのイメージに「スリップストリーム」できるようにするとしている。これにより、Vistaを配備したときにIE 8も含まれるようになる。
アプリケーションの互換性については、「Application Compatibility Toolkit」に、IE 8と社内のアプリケーションやWebサイトの間で起きそうな問題を検出して解決する手助けをする新しいイベントを追加する。また、グループポリシー設定で、互換性に影響する設定を細かく調整できるようにする。
また企業ニーズに合わせてIEをカスタマイズするツール「Internet Explorer Administration Kit(IEAK)」もアップデートする。IE 8のIEAKはバグフィックスやパフォーマンス強化に加えて、Vista、Windows Server 2008向けのカスタムビルド作成に対応し、ActivitiesやWeb SlicesのようなIE 8の新しい機能をサポートする。
IE 8β2は8月にリリース予定で、IEチームはβ2に上記の機能を盛り込む作業は順調に進んでいると述べている。
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