福寿園、富山県の3つの福祉施設でOKIのIPビジネスフォンを利用デイサービスセンター間の通信連携を強化

富山県の特別養護老人ホーム、福寿園は、デイサービスセンターの新設に伴い、施設間を連結するIPテレフォニーシステムを構築した。利用者がどこの施設に電話をかけても、対応できるようになった。

» 2008年09月10日 16時33分 公開
[ITmedia]

 富山県南砺市の特別養護老人ホーム「福寿園」は、福寿園と同地区内の2つのデイサービスセンターで、IPテレフォニーシステムを利用していることを明らかにした。利用しているのは、沖電気工業(OKI)のIPビジネスフォン「IPstage MX」と「IPstage SX」をSIP(Session Initiation Protocol)連携したシステム。4月から稼働している。

 福寿園は、富山県南砺市福野地域で「福野デイサービスセンター」と「旅川デイサービスセンター」を運営している。旅川デイサービスセンターの新設に伴い、IPテレフォニー環境の構築に着手した。新センターには、福寿園のデイサービス担当職員が移る。利用者が福寿園に電話をかけても担当者が不在で、異動先の新センターに電話をかけ直さなければ対応できないという課題があったが、新システムで解消する。

 構築したシステムは、IPネットワークを介して、新設したセンターを含む3拠点間をSIP連携し、1つの内線システムのように利用できる。南砺市が構築した地域IPネットワークを利用するため、従来福寿園で使用してきたビジネスフォンの専用線と比べて通信コストを削減できた。福寿園と旅川デイサービスセンターにはIPstage MX、福野デイサービスセンターにはIPstage SXを導入した。

システム構成図

 デイサービスの利用者が福寿園の従来の電話番号に発信してきた場合には、旅川デイサービスセンターにも転送され、同センターに在席する担当者は多機能電話機の「マルチ・キーテレホンR」を使って対応する。各拠点の内線は、拠点の電話番号をダイヤルしなくても接続できるようになり、職員は3けたの内線番号だけで相手を呼び出せるようになった。

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