GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はbootcfgだ。
Windowsには、複数のOSをインストールした場合、例えば、Windows 2000とWindows XPを同一PCにインストールした場合に、OSブートローダーメニューが自動的にインストールされ、PC起動時にOSを選択できるようになる。
使用可能なOSの情報は、Cドライブのルートディレクトリにboot.iniというテキストファイルで保存される。このテキストファイルを編集することでブートにかんするさまざまな指定が可能となるが、このファイル自体は、読み込み専用・隠しファイル・システムの属性がつけられているため、そのまま編集できないし、間違った設定をした場合にはすべてのOSが起動できない状況に陥ることもある。しかし、bootcfgコマンドを使うことで、より安全に編集できる。
なお、一部のコマンドは、OSのCD-ROMからブートした場合に選択できる「回復コンソール」でのみ使用可能なものである。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
なし | bootcfg | 使用しているPCのブート情報を表示する |
/query /s <コンピュータ名> /u <ドメイン名><ユーザー名> /p <パスワード> | bootcfg /query /s winpc01 /u winpc01administrator /p winpcpassword | リモートPCのブートローダー情報を表示する。使用例では、winpc01というPCにadministratorアカウントでアクセスし、boot.iniの内容を取得している |
/timeout <秒数> | bootcfg /timeout 50 | ブートローダーを表示している時間を秒数で指定する。ただし、インストールされているOSが複数存在しない場合は、ブートローダーを表示せずに、インストールされているOSを起動する |
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