GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はntbackupだ。
Windowsには、標準でntbackupというバックアップツールが付属している。ntbackupのバックアップ先は、テープデバイスなどいわゆるバックアップ専用メディアのほか、ファイル(つまりHDD)へのバックアップも可能となっている。通常のバックアップだけではなく差分バックアップも可能で、スケジューリングも行える本格的なツールである。
このツールは、スタートメニューから、「すべてのプログラム(P)]-[アクセサリ]-[システムツール]-[バックアップ]で起動できるGUIを持ったアプリケーションだが、コマンドラインによる起動も可能で、バッチファイル処理も可能だ。
ntbackupは高機能なため、オプションも多数あるが、ここでは、最も基本的な利用法を紹介する。詳細は、ntbackupのヘルプを参照していただきたい。なお、復元には、GUIベースのntbackupを用いる。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
<バックアップするフォルダ> /j <ジョブ名> /f <ファイル名> | ntbackup “c:\documents and settings\administrator\my documents” /j “My documents backup 1” /f d:\AdministratorMyDocuments.bkf | 使用例ではadministratorアカウントのマイドキュメントフォルダをDドライブのルートにAdministratorMy Documents.bkfというファイル名でバックアップを行う |
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