Amazon、CDNサービス「Amazon CloudFront」を立ち上げ

Amazonのクラウドサービスにコンテンツ配信サービスが加わった。配信ロケーションは東京を含む14カ所。

» 2008年11月19日 08時07分 公開
[ITmedia]

 米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は11月18日、コンテンツ配信サービス「Amazon CloudFront」のβ版を立ち上げた。ユーザーである開発者や企業はエンドユーザーに対し、世界各地の最適な配信ロケーションから、レイテンシーを抑えた、高速なコンテンツ配信を行うことができる。

 新サービスはAmazon S3などのほかのAWSサービスとシームレスに統合でき、またすべてのAWSサービス同様に契約は不要で、料金体系は実際に使用した分のみを支払う従量課金式だ。

 配信サーバは米国8カ所、欧州4カ所、アジアに2カ所(香港と東京)の計14カ所で、配信リクエストはこのうちの1つに転送される。

 料金はリクエストの数とデータ転送量、ロケーションによって決まる。米国が最も安く、東京が最も高い。1万リクエスト当たりの料金は米国は0.010ドル、東京は0.013ドル。1カ月当たりの転送量に掛かる料金は10T(テラ)バイトまでは、米国が1Gバイト当たり0.17ドル、東京が0.22ドル。また、リクエストをS3から配信ロケーションへ転送する「オリジナルフェッチ」料金、コンテンツをS3に保管するストレージ料金として、通常のS3利用費も必要となる。

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