IT分野への公共投資で90万人を雇用可能――IBMのパルミザーノCEOBBや医療、電力網に

IBMのサム・パルミザーノCEOは、バラク・オバマ政権移行チームに対し、IT業界に300億ドルの公共投資を行うことにより、ブロードバンドアクセス、医療関連IT、電力供給網の分野で90万人以上の雇用を創出できると述べた。

» 2009年01月08日 12時23分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、IBMのサム・パルミザーノCEOは、オバマ・チームに対し、300億ドルの公共投資をすることで米国労働者のために90万人以上の雇用を創出できると提言した。

 パルミザーノ氏は2008年12月、バラク・オバマ次期大統領のアドバイザーらからの要請を受け、オバマ政権移行チームの前でIT業界の雇用創出能力に関するプレゼンテーションを行った。パルミザーノ氏はその中で、ブロードバンドアクセスの拡大、医療記録の電子化、電力供給網の改善に300億ドルの公共投資を行うことにより、米国内で90万人以上の雇用を創出できると述べた、とWSJは報じている。

 WSJによると、IBMはワシントンのシンクタンク、Information Technology and Innovation Foundationと共同で、ブロードバンド、医療関連IT、「スマートグリッド」技術の3つの分野における雇用創出の潜在力を評価した。

 IBMとInformation Technology and Innovation Foundationの研究によると、高速インターネットアクセスが整備されていない地域に100億ドルのブロードバンドネットワーク投資を行うことで、年間48万8000人の新規雇用を創出でき、医療関連IT分野への100億ドルの投資で21万2000人の雇用を創出できる。また、電力供給網の改善に100億ドルの投資を行うことで、さらに23万9000人の雇用創出が可能になるとしている。

 さらにIBMによると、パルミザーノ氏は、既存のデータセンターをグリーン化するなど政府がグリーンデータセンターを利用するよう提言した。

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