半導体関連の技術やノウハウの共有に社内SNSを利用した東芝ソリューションは約5割のアクティブ率を獲得するなど、情報共有の効率化を進めている。
東芝ソリューションは、社内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を導入し、業務情報や技術ノウハウの蓄積を進めている。同SNSでは、3日以内にログインしたユーザーの割合を示すアクティブ率が約5割に上るなど、Webサービスを介した情報共有に成功している。SNSパッケージを提供したBeat Communicationが1月19日に発表した。
同社の半導体・液晶エンジニアリング事業部に所属する273人を対象に、2008年7月17日に社内SNSを導入した。約4カ月間運営し、導入効果を検証したところ、登録者は253人と90%以上に上り、アクティブ率は40〜60%となった。
アクティブ率が高い割合で推移した点についてBeat Communicationは「社内SNSには、(社内交流を目的とした)『タバコ部屋』としての使い方と業務の効率化を求める使い方の2種類がある。業務ツールとして社内SNSを使ったことが、アクティブ率の増加につながった」と話している。
東芝ソリューションが導入したのはBeat CommunicationのSNSパッケージ「Beat Office 1.4」。業務用ツールとして導入し、WikiやQ&Aなどの機能を使って、半導体関連のノウハウや技術の共有と蓄積に使っている。
ツールの運営に当たり、5名のプロジェクトチームを編成。女性社員1人が書き込みなどのファシリテーションに特化し、4人の男性社員はシステム管理と兼務して、社内SNSの運営を進めている。
同社は業務時間における社内SNSの導入も推進している。全国の社員がやり取りをするツールとして成立しており、今後は全社での活用を検討していく。
Next Wave:新しい「人脈力」をつけるための10カ条(前編)
売り場と本部が双方向連携:丸井グループ、社内SNSで売場参加型の伝達基盤を構築
ブログの過去、現在、未来〜日本ブログ界の5年間と今後を占う(2):企業とブログのおいしい関係
ベルシステム24が導入:書き込みでマイレージがたまる? 社内SNSに新たな兆し
HPの先端技術が生まれる場――HP日本研究所の活動
職場活性化術講座:夏休みには「人脈」について考えてみよう
人事戦略コンサルタントの提言:ここで差がつく――人材管理におけるICT戦略
トータルヘルスケア企業のナレッジマネジメント:社内SNS活性化は組織の健康診断に役立つ
プロジェクトでの情報共有に:ネオジャパン、社内SNSなど6つのSaaSを発表
社員の環境活動を見える化:ゲーム感覚で全社的なCO2削減 「Eco Style」発売Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.